ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

アンドリュー・ワイエス展 「オルソン・ハウスの物語」

2010-12-08 23:07:36 | Art



7日午後、埼玉県立近代美術館での展示作品(約240点)は、すべて農家「オルソン家」の家族と、
家の内外の風景(窓、玄関、階段、テーブル、暖房器具などなど。)、農業用具、動物など。
1点を描くために多くの習作が描かれていました。
この画家は何かにとりつかれると、そればかり描くという性格のようです。
こういう画家は好きですが。



アンドリュー・ワイエスは1917年、ペンシルベニア州のチャッズ・フォードに生まれる。
心身ともに虚弱であったワイエスは、ほとんど学校教育を受けず、家庭教師から読み書きを習い、
著名な挿絵画家であった父親(ニューウェル・コンヴァース・ワイエス)から絵画の指導を受けている。


アンドリュー・ワイエスは、ペンシルベニア州のチャッズ・フォードと、
別荘のあるメーン州クッシングの2つの場所以外にはほとんど旅行もせず、
彼の作品はほとんどすべて、この2つの場所の風景と、そこに暮らす人々とがテーマになっている。

代表作「クリスティーナの世界」に登場するクリスティーナは、ワイエスの別荘の近くに住んでいたオルソン家の女性である。
生来病弱で孤独に育ったワイエスは、この、ポリオで足が不自由な女性が、何もかも自分の力でやってのける生命力に感動し、
出会いの時からその死まで30年に亘ってこの女性を描き続けた。



オルソン家の近くには入り江があります。
このオルソン家の長男アルヴァロは漁師をやめて農家の跡取りとなりました。
このようにして、一家の物語を見るようなドラマティックな絵画展でした。

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