eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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地絡事故の漏洩電流実体をデモ機を使いアーク発生させ検証してみる...。

2023年12月29日 | eつれづれ

ある程度、電圧UPしていくと導電テープより電流が漏れ出し小さなアークが発生...その内に煙が発生してくる。

直流絶縁診断の印加電圧は3kV程度あるが、これ以上UPするとアーク激しくなりNGとなる。

直流絶縁診断の電圧印加グラフ。

同じく、漏洩電流の高いところはアーク発生しているダダ漏れ...。

フラットのところはμAレベルの極小漏れ電流...高電圧で地絡事故時のGR継電器の零相電流(Io)0.2A

整定は如何に大きなmAレベルかが理解出来る。

地絡事故の地絡電流ルート概要...方向性地絡継電器(DGR)にはCの所にコンデンサ型零相電圧検出装置(ZPD)が線路の静電容量とパラレルに入ってくる。

約4~5kV.DC印加でパチパチとリーク仕始める...微地絡も長続きせずテスターμA表示もOLとなる。

表示はOL前に電圧下げた時のもの...そのまま印加しているとアーク酷くなり煙も発生。

高圧ケーブルの架橋ポリエチレンも溶け出してくる。

机上の空論はさておき、この現象を明日、技術者2名+して指導...零相電流(Io)+零相電圧VoをDGRに入力して、検証して今年も多忙な趣味の世界だったがENDとなる。