eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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ガスも全面自由化となるが...

2016年03月09日 | eつれづれ
東京ガスが躍進中…東電圏内の契約切り替えの3分の1、人気の秘密は?
いよいよ4月から電力小売りの全面自由化が始まり、好きな電力会社を選べるようになる。自由化で主戦場になるのは、全国の電力需要の3分の1を占める首都圏だ。東京電力や新規参入者の先行予約がすでに始まっているが、契約切り替えのうち、実に3分の1を東京ガスが占めている。“前哨戦”で先行した東ガスの人気の秘密はどこにあるのか?
「電気の申込件数が5万4000件に達しました」。先月24日、東京ガスはこんな発表をした。経済産業省の認可法人によれば、東京電力管内で契約を切り替えたのは2月19日時点で16万4000件。この時点で電力契約を切り替えた人のおよそ3分の1が東ガスを選んだことになる。
16万4000件の中身は東電の新メニューを選んだ人も含まれる(実数は公表せず)ため、東電との比較は難しいが、少なくとも新規参入者の中では、東ガスが今のところ最も顧客獲得に成功しているといえそうだ。
「これまで安心してガスを使ってきたから、電気も任せたいと思った」。東ガスが先行予約を開始した1月4日。申し込み第1号となった東京都町田市在住の男性は、東ガスを選んだ理由をこう説明する。戸建て住宅で妻と3人の子供の5人家族。ガスとセット割にすることで料金もお得になると感じたようだ。
東ガスが選ばれている最大の理由は、なんといってもガスとのセット割だ。東ガスによると「大半がガスとのセット割を選んでいる」(幹部)。例えば戸建て住宅3人家族(電気の月使用量392キロワット時)でガスとのセット割を選ぶと、東電の従来料金と比べ電気代が年間約8500円お得になるという。
電気とガスの支払いが一括で済むといったメリットもある。2月1日には料金の追加値下げを発表するなど、東ガスは積極的に販売攻勢を仕掛けている。
だがセット割に関して言えば通信会社や石油会社といった他の新規参入者も相次ぎ割安なメニューを打ち出している。そんな中で東ガスが先行できた理由は、都市ガス会社ならではの「営業力」だ。
東ガスは首都圏にグループのガス器具販売店「東京ガスライフバル」を200超も抱えている。ガス器具の保安業務などを通じてこれまでに顧客と密接な関係を築き、営業担当者は家族構成なども把握しているとされる。
こうした営業担当者が直接訪問し、顧客獲得につなげているのだ。契約第1号の町田市に住む家庭も、販売店が直接訪問して契約にこぎ着けた。
各社からさまざまな料金プランが発表され、消費者も混乱を招きやすくなっている。東ガスは営業活動にあたっては、これまでのブランドを毀損しないよう顧客への説明が分かりやすくなるよう改善に努めている。
例えば東ガスは途中で他社に乗り換えても解約金が発生しないスキームを採用し、「契約期間に縛りがない」点をアピールしている。ただ、解約金がないのは東ガスだけではなく、複数の社も実施しているため、「当社だけが解約金がないという誤解が生じないよう正しく説明している」(幹部)という。
来年4月には都市ガスの小売り全面自由化が始まり、一転して東ガスは守勢に回る。とくに東電は「ガスの全面自由化が始まってからが戦いの本番だ」(首脳)と、都市ガスと電気のセット販売で反転攻勢に出る構えで、東ガスと全面戦争に突入しそうだ。
東ガスは2020年に首都圏の電力需要の1割を取り込むのを目標にしている。ガスが全面自由化される来年4月までにどれだけ顧客を獲得できるかが目標達成の鍵を握る。

ガス会社も本業は落ち目なのか...もっとも今の新築住宅はガスは使わずオール電化となっているが。住宅会社の営業はガスは爆発するので危険、その点電気は給湯、台所まわり、空調も全部電気で賄えてクリーンとの触れ込み。