そうなのか、饂飩は、売れるのか、いや、増税以後、変わったことだ。
本当に、庶民は、立ち食いで、食べる時代なのか。
消費税が上がると、自宅で食べる。
店で食うのは、安いから食う。
美味いには、金の余裕のある人は、立ち食いは、食わない。
「いまや牛丼チェーン、立ち食いそばとともに低価格飲食店として定着したうどんチェーン店。業界をリードするのは「丸亀製麺」「はなまるうどん」だ。「丸亀製麺」は店舗数が国内で約800店、売上高が約700億円と業界トップ。海外進出も積極的に行い、ハワイホノルルのDFS裏にある「丸亀製麺」には行列が絶えないほどの人気ぶりだ。一方の「はなまるうどん」。現在は約330店、売上高は200億円強だ。もともと「はなまるうどん」が業界を引っ張っていたが「丸亀製麺」に抜かれ、現在は吉野家傘下となっている。
■勢いを失いつつある「丸亀製麺」の事業展開
ここ数年、勢いづいて業界トップになった「丸亀製麺」だが、その勢いはやや落ち着いている。飲食業界には1000店の壁というものがあり、多くの飲食チェーンがこの壁を前に敗れたり、苦戦しながら突破したりしてきた。
なぜ1000店が大きな壁になっているのだろうか?
1000店がどの程度の分布になるのかをイメージで把握してみる。1000店のうち、東京を4割、大阪を2割と割り振る。そうなると東京は400店舗だ。都心部と郊外部で分ければ、都心部で200店舗。東京は23区なので単純計算すれば、1区あたり約10店舗がある計算となる。渋谷区や港区だとしても1区に10店舗は多い計算だ。全国で1000店舗ともなると、これ以上どうやって増やそうかという出店飽和状態に近いのだ。
問題はお客さんが来られるエリアの問題だけではない。従業員の確保、教育の問題も大きくなる。まとめれば、単純に1000店舗という切りの良い数字だけでなく、実際にもかなり難しい運営を迫られる。それが国内1000店舗という壁なのだ。
マクドナルドや牛丼チェーンと比べ「丸亀製麺」や「はなまるうどん」は今のところ郊外よりも都市型のビジネスモデルだ。したがって、実際には1区あたりもう少し多い数の店舗が存在する。現在の出店ペースに限界が見えてきているのは当然のことなのだ。
■飽和するうどん業界
「丸亀製麺」「はなまるうどん」に加え、最近では「つるまる饂飩」や「楽釜製麺所」なども見かける。実際に「味」や「店舗の雰囲気」を見ると「つるまる饂飩」や「楽釜製麺所」に「丸亀」や「はなまる」が負けることはないと思われる。ただ消費者の立場からすれば、これらの店のうち好きな店が遠くにあっても、値段が同じ程度だったら、近くの別の店に行ってしまうレベルの差だ。どこに行っても大して変わらないという感覚だ。
この結果、うどんチェーン業界は2013年頃に牛丼業界が抱えたような低価格競争のような状態に入りつつある。どの会社も利益を削ることに力を入れ、業績を悪化させたあの戦いだ。
■うどんチェーン業界に開ける道とは?
うどんチェーン店にとって残された道は2つだ。1つは海外展開の強化、もう1つはトッピングの強化だ。牛丼チェーンと比べ、うどんチェーンの原価率は低いだろう。もちろん円安や原価高騰による原材料の高騰はある。ただ牛丼を含む他の飲食チェーンと比べれば、そもそも利益率を高くして成り立つのがうどんだ。
1つ目の海外展開の強化だ。例えばシンガポールに行くと、「大戸屋」、ラーメン、カレーの「CoCo壱番屋」が日本の倍近い値段ながらも大人気だ。前述した通り、ホノルルの「丸亀製麺」には行列が出来ている。日本で低価格競争に踏み切るのではなく、海外で高価格販売をするために、FC展開を含む海外展開強化をすべきなのだ。諸外国で日本の料理は大人気だ。うどんには大きなチャンスがある。
2つ目はトッピングの強化だ。「CoCo壱番屋」のカレーを見て欲しい。外食産業の優等生である「CoCo壱番屋」。海外でも人気だが、日本でも安定した業績を誇っている。「CoCo壱番屋」のカレーは決して安いわけでもなく、一般的に判断すれば美味しさもずば抜けているわけではない。それでも人気があるのはトッピングの豊富さとバリエーションにある。自分の好きな量、辛さに調節でき、トッピングも自由に選ぶことが出来る。トッピングは有料なので、自分好みにカスタマイズしているうちに、いつのまにか予算以上の金額になっていることもある。「丸亀製麺」や「はなまるうどん」はうどんの種類や量を選べるだけでなく、天ぷらをトッピングで選べて、おにぎりもある。
「丸亀製麺」に関しては、知床産いくらを利用した「いくらうどん」など新たなメニューも投入している。国内市場においては競合激化、1000店舗を前にした商圏のカニバリゼーション(簡単に言えば「重なり」)などで、今は事業成長スピードは落ちている。ただ、やっていることに間違いはない。多角的なメニュー展開、しかも高価格帯のメニューも入れるという「丸亀製麺」の国内市場戦略は間違っていない。今は止まったように見える「丸亀製麺」だが、まったく悪い状況にはない。次の飛躍に向けての調整時期と見るのが正しい。
3つ目は出展場所の拡大だ。現在は都市部でも繁華街に多いうどんチェーン。次に目指すべきは駅構内だろう。蕎麦が人気なのは駅構内の“立ち食い”蕎麦があるからだ。うどんチェーンもここを目指すべきだ。他の選択肢には「郊外店」強化というものもあるが、利用者数、滞在時間などを踏まえ、経営効率を考えれば、駅構内へ出店する方がメリットは大きい。
私が普段から行っている定点観察においても、店頭の評価はプラスだ。うどんチェーン業界にはまだまだ大きな可能性があるのだ。」
今後、駅中、駅外の違いで、売れないかもしれない。
駅の外で食べるのは、スマホか、パソコンが出来るところ。
駅中で、飯、一杯のんで、電車の中で、自宅で、食べるものを買う。
それも、増税で、値段で、判断。
不景気は、何か、売れるは、それは、薄利多売の商売かもしれない。
安い、美味い。
四月から、変わっているのが、商売かもしれない。
本当に、庶民は、立ち食いで、食べる時代なのか。
消費税が上がると、自宅で食べる。
店で食うのは、安いから食う。
美味いには、金の余裕のある人は、立ち食いは、食わない。
「いまや牛丼チェーン、立ち食いそばとともに低価格飲食店として定着したうどんチェーン店。業界をリードするのは「丸亀製麺」「はなまるうどん」だ。「丸亀製麺」は店舗数が国内で約800店、売上高が約700億円と業界トップ。海外進出も積極的に行い、ハワイホノルルのDFS裏にある「丸亀製麺」には行列が絶えないほどの人気ぶりだ。一方の「はなまるうどん」。現在は約330店、売上高は200億円強だ。もともと「はなまるうどん」が業界を引っ張っていたが「丸亀製麺」に抜かれ、現在は吉野家傘下となっている。
■勢いを失いつつある「丸亀製麺」の事業展開
ここ数年、勢いづいて業界トップになった「丸亀製麺」だが、その勢いはやや落ち着いている。飲食業界には1000店の壁というものがあり、多くの飲食チェーンがこの壁を前に敗れたり、苦戦しながら突破したりしてきた。
なぜ1000店が大きな壁になっているのだろうか?
1000店がどの程度の分布になるのかをイメージで把握してみる。1000店のうち、東京を4割、大阪を2割と割り振る。そうなると東京は400店舗だ。都心部と郊外部で分ければ、都心部で200店舗。東京は23区なので単純計算すれば、1区あたり約10店舗がある計算となる。渋谷区や港区だとしても1区に10店舗は多い計算だ。全国で1000店舗ともなると、これ以上どうやって増やそうかという出店飽和状態に近いのだ。
問題はお客さんが来られるエリアの問題だけではない。従業員の確保、教育の問題も大きくなる。まとめれば、単純に1000店舗という切りの良い数字だけでなく、実際にもかなり難しい運営を迫られる。それが国内1000店舗という壁なのだ。
マクドナルドや牛丼チェーンと比べ「丸亀製麺」や「はなまるうどん」は今のところ郊外よりも都市型のビジネスモデルだ。したがって、実際には1区あたりもう少し多い数の店舗が存在する。現在の出店ペースに限界が見えてきているのは当然のことなのだ。
■飽和するうどん業界
「丸亀製麺」「はなまるうどん」に加え、最近では「つるまる饂飩」や「楽釜製麺所」なども見かける。実際に「味」や「店舗の雰囲気」を見ると「つるまる饂飩」や「楽釜製麺所」に「丸亀」や「はなまる」が負けることはないと思われる。ただ消費者の立場からすれば、これらの店のうち好きな店が遠くにあっても、値段が同じ程度だったら、近くの別の店に行ってしまうレベルの差だ。どこに行っても大して変わらないという感覚だ。
この結果、うどんチェーン業界は2013年頃に牛丼業界が抱えたような低価格競争のような状態に入りつつある。どの会社も利益を削ることに力を入れ、業績を悪化させたあの戦いだ。
■うどんチェーン業界に開ける道とは?
うどんチェーン店にとって残された道は2つだ。1つは海外展開の強化、もう1つはトッピングの強化だ。牛丼チェーンと比べ、うどんチェーンの原価率は低いだろう。もちろん円安や原価高騰による原材料の高騰はある。ただ牛丼を含む他の飲食チェーンと比べれば、そもそも利益率を高くして成り立つのがうどんだ。
1つ目の海外展開の強化だ。例えばシンガポールに行くと、「大戸屋」、ラーメン、カレーの「CoCo壱番屋」が日本の倍近い値段ながらも大人気だ。前述した通り、ホノルルの「丸亀製麺」には行列が出来ている。日本で低価格競争に踏み切るのではなく、海外で高価格販売をするために、FC展開を含む海外展開強化をすべきなのだ。諸外国で日本の料理は大人気だ。うどんには大きなチャンスがある。
2つ目はトッピングの強化だ。「CoCo壱番屋」のカレーを見て欲しい。外食産業の優等生である「CoCo壱番屋」。海外でも人気だが、日本でも安定した業績を誇っている。「CoCo壱番屋」のカレーは決して安いわけでもなく、一般的に判断すれば美味しさもずば抜けているわけではない。それでも人気があるのはトッピングの豊富さとバリエーションにある。自分の好きな量、辛さに調節でき、トッピングも自由に選ぶことが出来る。トッピングは有料なので、自分好みにカスタマイズしているうちに、いつのまにか予算以上の金額になっていることもある。「丸亀製麺」や「はなまるうどん」はうどんの種類や量を選べるだけでなく、天ぷらをトッピングで選べて、おにぎりもある。
「丸亀製麺」に関しては、知床産いくらを利用した「いくらうどん」など新たなメニューも投入している。国内市場においては競合激化、1000店舗を前にした商圏のカニバリゼーション(簡単に言えば「重なり」)などで、今は事業成長スピードは落ちている。ただ、やっていることに間違いはない。多角的なメニュー展開、しかも高価格帯のメニューも入れるという「丸亀製麺」の国内市場戦略は間違っていない。今は止まったように見える「丸亀製麺」だが、まったく悪い状況にはない。次の飛躍に向けての調整時期と見るのが正しい。
3つ目は出展場所の拡大だ。現在は都市部でも繁華街に多いうどんチェーン。次に目指すべきは駅構内だろう。蕎麦が人気なのは駅構内の“立ち食い”蕎麦があるからだ。うどんチェーンもここを目指すべきだ。他の選択肢には「郊外店」強化というものもあるが、利用者数、滞在時間などを踏まえ、経営効率を考えれば、駅構内へ出店する方がメリットは大きい。
私が普段から行っている定点観察においても、店頭の評価はプラスだ。うどんチェーン業界にはまだまだ大きな可能性があるのだ。」
今後、駅中、駅外の違いで、売れないかもしれない。
駅の外で食べるのは、スマホか、パソコンが出来るところ。
駅中で、飯、一杯のんで、電車の中で、自宅で、食べるものを買う。
それも、増税で、値段で、判断。
不景気は、何か、売れるは、それは、薄利多売の商売かもしれない。
安い、美味い。
四月から、変わっているのが、商売かもしれない。