BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

上手いタイトル

2021年07月27日 | 新 刊
〔泣ける〕とダチに強く勧められていたのに、4月の札幌では映画を見逃してしまっていた。ならば原作を取り敢えず読んでみる。
アタシは「グリコ・森永事件」は以前より関心があり、今まで出た本はほとんど読んでいた。映画はDVDで観るしかない。
まあこれはフィクション小説だが、人物や会社名は仮名だがすぐにそれと分かる。時系列の主な出来事や脅迫状はそのまま
使われている。して文庫とは言え535ページあり、ゆうに2冊分の分量(文量)がある。
実在の事件の多くの資料があったとはいえ、いかにも在りそうな展開に久し振りに堪能。前半はややたるいがしかし省略はできない。
後半などよくぞここまで膨らませたなと感心だ。
2016年8月に単行で発刊されたが見逃していたのは、タイトルにグリコとか森永事件とかが入っていなかったからか。でもその分
いいタイトルに久し振りに出会った。面白い本はタイトルがいいと証明した。彼のほかの著作も読みたくなった。
ところで、ダチは何処の場面で感涙を刺激したのだろうか、きっと上手い映画だったのだろう。
 「罪の声」 著者 塩田武士  講談社文庫 定価930円+税 
  ( 2020年1月20日 第6刷発行 )

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