七技会のひろば

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続:塩田良平先生

2012年06月08日 | お話サロン
吉田さんから今日(2012.06.08)投稿いただきました。
さっそく掲載いたします。




続:塩田良平先生

前回 投稿のあと いろいろと 塩田先生について思い出しました。

・ 先生は、当時62歳、立教大学の日本文学科長をされていました。

・ 先生の講義は、佐藤春夫著「晶子曼荼羅」(現 講談社文芸文庫)に沿ったものでした。

・ 佐藤春夫は、18歳の時、堀口大学と与謝野鉄幹・晶子が主宰する新詩社に入門していますので、
  鉄幹・晶子・登美子のことをよく知っているところです。
  そして鉄幹の葬儀では、佐藤春夫が弔辞を読んでいます。

・ 佐藤春夫は、塩田先生より7歳年上ですが、共に和服愛好家として知られ、
  また共に医者の家に生まれるという共通点もあり、
  恐らく当時親交があったのではないかと思われます。
  (佐藤春夫は、昭和39年に急逝しています。)

・ 先生の講義には、そういうことを思わせる迫真性と説得力があったことを覚えています。

 若き日の歌二首
・ やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君      晶 子
・ 髪ながき少女とうまれしろ百合に額は伏せつつ君をこそ思へ      登美子

                                       吉 田



2012.06.08 吉田さん投稿