七技会のひろば

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更新:毎月9日と24日が努力目標

3高4低

2017年05月24日 | お話サロン
          3高4低

 我々の年格好になると孫の結婚問題が話題になる。最近の若者は結婚に対し
てどんな考えを持っているのか、その一端をのぞき見た。

 まず、新聞の投稿欄の「3高4底の風潮 いかが?」(朝日新聞)で驚いた。
 我々の息子の適齢期の頃、年頃の娘さんの望みは「3高」と聞いていた。
 すなわち高身長、高学歴、高収入。しかし、これらはあくまで理想であり願
望であって、絶対条件ではなかった、と思う。

 時代が変り、孫の時代になって笑って済ませることが出来ない事態である。
 今や障壁ではないかと思える条件の羅列である。
 中味を見ると前記の3高に加えて、以下の条件が並ぶ。
 ①:女性に対して「低姿勢」
 ②:家事や育児を女性に任せず、かつ自分のことは自分でやる「低依存」
 ③:リストラや心変わりの心配の少ない「低リスク」
 ④:贅沢をしない「低燃費」

 




 流石に投書氏も「言葉遊びであって、現実的ではない」と言っているが、
「3高4低」を裏打ちするような短歌が表れた。



 イケメンで性格がよくて浮気せぬ金持ち募集の絵馬にたじろぐ
                          (仙台市)沼沢 修






 ここまで来るともう冗談や言葉の遊びではない。


 皇室では女性宮家の創設を検討する時代であるが、一般庶民は一足お先に
「娘を持った方が勝ち組」と息子ばかりで娘を持たない母親を嘆かせ、母系家
族制度が着実に定着しつゝある。

 皆さんの家系では如何でしょうか? 我が家は、負け組です。

                             以上





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追記:

 前回の「初残業」に対して、波多野さんからコメントをいただきました。

 「初めての残業」拝見しました。「補食」のことなどよく覚えていますね。
 私は初めから無線中継所の輪番勤務だったので、とくに「残業」をした覚え
はありません。
 「補食」といえば、タイのCATV建設責任者の仕事をしていたときのことを
思い出します。
 男女計6人いたタイ人部下たちに残業を命じた時、ポケットマネーでマック
ハンバーガーなど補食を買いにやらせましたが、そのときの彼らの嬉しそうな
顔が今でも忘れられません。きっと米田さんの新入社員時代のころと同じよう
な気持ちだったんでしょうね。
 全員私が面接して採用した大卒社員でしたが、私によくなつき、本当に可愛
い連中でした。


 また、松戸さんからもコメントをいただきました。
 「補食」を「捕食」と間違えて書いたことについてのご注意です。

 今回、「初残業」の話の中で使用されている文字「捕食」についてです。
 その昔、残業時によく「補食」の文字を使っていました。
 勿論辞書にはない文字です。辞書に載っている文字「捕食」は意味が異なる
のではないか?と思います。
 「補食」に久し振りに対面しました。
 単なる話題です。


 米田から返信しました。

 おっしゃる通りです。
 当時の食料事情は、確かにそこらにいるイモムシやカエルを捕らえて食べる
ほど困窮していませんでした。
「補食」の誤りです。
 早速訂正しました。
 ご指摘、ありがとうございました。




 どんな形にしろ、読んだよ、見たよ、と言って下さるのは、書いた者にとっ
て大変うれしいことです。
 これからもよろしくお願いします。







2017.05.24 米田書き込み




次回更新は6月9日の予定です。









初めての残業

2017年05月09日 | お話サロン
          初めての残業


 電通の新入社員が大きな負荷を背負って残業を重ねたあげく自死した話は痛
ましい。それを受けて、政府は働き方改革の中に「過大な残業を如何に防ぐか」
が論議されている。

 しかし一方では、残業は負の話だけとは限らないことを物語る投書が先日新
聞の投書欄に掲載されていた。

 以下は、福岡県の主婦藤田有子さんの投書「初残業喜ぶ息子 見守りたい」か
らの前半部分の抜粋である。

『「お母さん、僕初めて残業した!」と社会人1年目の息子が電話してきた。
「すごいね。役に立ってるじゃん」と言うと、息子は「へへっ」と笑った。
東京で一人暮らしを始めた息子。心配ばかりの毎日だが、久しぶりの明るい声
がうれしかった。初残業はこんなふうにうれしいものだろうか。』

 この投書を読んで、自分の初残業を思い出した。
 電話局の機械課に配属されて半年も経った頃だったろうか。主任から「今日
は残業してもらうからね」と言われて、「エッ!」と聞き返した。
 当時、電話局の現場では殆ど残業は無かった。その日の残業で何をやったか
は忘れたが、時間外の仕事をやらせてもらえた事自体が大変うれしかったのを
鮮明に覚えている。
 時間外を命じた主任から見れば単なる穴埋めであろうが、命じられた方は
「一人前に見てもらえた」と喜んだ。(否、本当は時間外作業に給付される
「補食」がうれしかったのかな?)
 うれしさのレベルは、上記の母親の「役に立ってるじゃん」のセリフを聞い
た息子のうれしさに相当するうれしさだった、であろう。

 その後の勤務上の「お初」は、「初めての宿直」「初めての出張」「初めて
の管外出張」と続く。もっと言えば「初めての労務加配米」も。
 どれも自分を一人前と認めてもらうための数多い階段の一つと信じての「う
れしさ」だった。

 上記の投書の息子さんも、次から次へと新しい仕事に取り組むうれしさを噛
み締めながら仕事に取り組んでいることだろう。

 しかし、投書したお母さんは、若い息子さんが「もっと頑張りたいと知らず
知らずに無理を重ねる」ことを心配し、息子さんが帰省したら息子さんの目を
しっかりのぞき込んで「灰色の風景を見ていないか」気を付けよう、と心に刻
んでいらっしゃる由である。


 世には、残業を巡り暗く厳しい話題が充ち満ちているが、「残業」が希望に
燃える若者にとって明るい日々の歩みの一つであり、明日への喜びであって欲
しいと願う。

                           以上





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 この原稿を書きながら考えた。「七技会のひろば」にこんな事を書いていて
いいのかな?と。
 じゃ何を書く。
 「七技会のひろば」を始めるに当たって定めた目的は、「会員相互の親睦を
より深めるための情報交換の場を目指します」だった。この目的に合致してい
るか、否か、を毎回自問自答する。
 会員の皆さんの情報、例えば、どなたが入院した退院した等の情報は若干だ
が手許にある。それを全部書くことがいいことか?悪いことか?
 多分、俺については止めてくれ、だけど他については知りたい、とおっしゃ
るだろう。
 これまで書いていて一番気を遣うのはプライバシー。記事の中で個人のフル
ネームは書かない(投稿いただいたご本人の了承がある場合を除く)のもその
ためである。
 開設以来6年を経て、如何にすべきかを考えようではありませんか。
 皆さんのご意見を待ちます。
              2017.05.09
                           米田






2017.05.09 米田書き込み





次回更新は5月24日の予定です。