七技会のひろば

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更新:毎月9日と24日が努力目標

年賀状を書く

2016年12月24日 | お話サロン
         年賀状を書く


 いつものように年賀状を書く(作る)時期である。郵便局は25日までに出
せとせっつく。

 年賀状を作りながら「年賀状って面白いシステムだ」とつくづく思う。
 例えば、ひと言、毎年同じように「元気ですか?」と書く。これに対して
「去年もお陰さまで無事元気で生き抜きました」と書いた年賀状を正月に受け
取る。
 これでQ&Aが成立し、幸せな気持ちになる。
 しかし、よく考えると、今書いている年賀状は、約一年前の今年の正月にい
ただいた年賀状を見ながら書く(のが普通だろう。)。
 だから去年の暮に発したQに一年経過した今Aを書きつつ、来年へのQを再
度発している、ことになる。

 ただでさえせわしい暮れのこの時期に、頭の中がこんがらがることを書き始
めたが、要するに現実の世界ではQとAとの間には1年の長い長い時間が経過
しているにも拘わらず、あたかも暮れに発したQへの答えAが正月早々に返っ
て来たと錯覚して幸せな気分になっている。

 テレビニュースの現場中継などでキャスターとレポーターとの間で行われる
Q&Aでは数秒或いは長い時など10秒近い無言の時間(遅延)を実感する。
 年賀状ではそれ(遅延)が1年間の通信システムなのだ。

 ここまで書いて、論理的に正しいのか?と不安になってきた。

 でもねぇ、暮れに年賀状を書けることやまた正月に年賀状をいただけること
は、本当に幸せなことだ、と心の底から思う。もう八十を超えたのだから「出
すのは今年限りにしよう」などとはゆめゆめ思いますまい。やれるうちは作ろ
う、書こう。

 上記のやゝっこしいことを考えるのは、頭が未だ正常に働いているからだ!
と自分では思っているが、他から見れば、既に妄想の領域に迷い込んでいる、
と見えるのか?
 そこのところは不明であるが、極めて明確に現実を見詰め、それを詠んだ歌
人に遭遇(ただし、新聞の歌壇で)したので紹介する。

 生きているか死んでいるかも分からずに年賀状書く季節となれり
                       (筑紫野市 二宮 正博)
              (朝日新聞 2016.12.19 朝刊「歌壇」からコピー)


                




 七技会の皆さん、今年1年のご愛読ありがとうございました。
 いいお正月をお迎えください。
 来年もよろしくお願いします。

                            以上





2016.12.24 米田書き込み





次回更新は2017年01月09日の予定です。







七業会から悲しい知らせ

2016年12月09日 | 訃報
    七業会から悲しい知らせ


 毎年11月の後半から12月の半ばに掛けて喪中ハガキが舞い込みます。親
しかった友人或いはお世話になったあの人が!と驚き、悲しい思いに包まれま
す。

 同様の話が、七業会の野口さんから七技会宛に下記の2件の連絡をいただき
ました。

 去る8月1日、長島价紀さんがお亡くなりになりました。

 また、この11月16日、多田 隆さんが亡くなられました。

 お二方のご冥福をお祈りしつつ、お知らせいたします。




                              以上





次回更新は24日の予定です。