七技会のひろば

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更新:毎月9日と24日が努力目標

大久保さんとの思い出

2023年07月24日 | お話サロン

         大久保さんとの思い出

 

  大久保さんは、今年(2023年)のお正月気分が未だ取れぬ1月13日に

 85歳でお亡くなりになりました。その事を、彼のご長男樣及びご長女様がそ

 れぞれの方法で連絡くださいました。彼が介護施設に入所していたこと、及び

 コロナ禍で面会等についての制限が厳しかったために役割分担の割り振りが上

 手くいたかなったのか?それまでのお付き合いの濃さの成せるわざか?何れに

 しても丁寧な文面で知らせて下さいました。

 

  大久保さん(以下、「彼」と呼ばせてもらいます。)がお亡くなりになっ

 てから半年経過してしまいましたが、遅れ馳せながらの彼との思い出を書い

 てみようと、キーボードに向かいました。

 

  彼との接点は、以前(2020年07月24日)このブログで「私の奇跡」と題し

 て書いたことがある、東京電信電話管理局(当時、東京は「電気通信局」では

 ありませんでした。)への入社式の記念写真で、至近距離に立っていたことを

 書きました。其の時はお互いに知らず終いでした。次の接触は、皆さんと同じ

 く高等部技術科へ入学してからです。

 

  彼との交流は、在学中はさておき、卒業時に割り当てられた住まいとしての

 独身寮がたまたま同じだったことから始まりました。互いの配属局所は大きく

 離れていましたが、東京の江東区亀戸の大島寮です。この寮には賄いはありま

 せん。もちろん自炊でした。

  休日の夜食には、よく一緒に近くのラーメン屋へ足を運びました。当時の独

 身寮にはテレビはありません。だから当時の人気番「サンダース軍曹の活躍

 する『コンバット』」の時間に合わせて出掛けて行きました。お互いに誘い合

 わせて。

 

  また、お休みのある日には、一つの部屋に集まり、二人でお金を出し合って

 「サントリーの角瓶」と「トリスウイスキー」とを買って並べて、味の違いを

 試してみました。結果は、二人ともどちらにも「うまい!」と軍配を上げるこ

 とが出来ず、味の違いも分かりませんでした。二人共、大人の味が分からない

 味覚音痴だったのでしうか?

 

  そんなこんなの蜜月を楽しんだ二人ですが、そう長く続きませんでした。

 れぞれの結婚で退寮してお遊びの交流関係は消滅しました。

 

  その後、交流を再開したのは、電電を卒業し、第二の人生も終わってからの

 ことです。

  二人には、不思議とツルンで居酒屋の暖簾を潜った経験がありませんでした。

 それよりも日帰りのお散歩、或いは一泊旅行がほとんどでした。初めの頃は山

 中湖一周など歩き専門でしたが、そのうち「九十九里浜を歩いてみよう」と言

 い出して、先ずは手始めに御宿で一泊。「月の砂漠」をイメージした広々とし

 た砂浜で遊びました。その時の彼の写真がこれです。

        

  この後、二、三回、民宿などで泊りながら「九十九里浜の波打ち際」を歩き

 ましたが、だんだん足腰が弱ってきた身には砂浜を歩くのは大義になり、お互

 いに「九十九里浜へ」とは言わなくなりました。

 

  そんなことの後のある日、彼から「入院している」との連絡が入り、四街道

 の近くのとある病院へ見舞いに行きました。

  病気は大したことではなく、ベットの横でぺちゃくちゃおしゃべりできる状

 態でした。その時の話題の一つに「山口県の瑠璃光寺を観てきたよ。美しい五

 重塔だった」と話したら、彼が「ちょうど読み終わったから」とくれたのが、

 幸田露伴の小説「五重塔」でした。

 

  もう一つ、小説をもらったお話。彼から「新田次郎の「剱岳(点の記)」の

 上巻をもらいました。しかし、下巻は自分で買いました。

 

  こんなやりとりなどがあって、そのうちに奥様がお亡くなる大きな出来事が

 ありました。

 

  それに続くしばらくの後に、彼自身が「脳梗塞」を発症しました。発症直後

 に彼自身がメールで知らせてくれました。メールには「脳梗塞発症、左半身マ

 ヒ、言語不明瞭。」とだけ書かれていました。これが彼からもらったメールの

 最後になりました。2019年3月19日のことです。

 

  この日から彼の闘病生活が始まり、病院へ、リハビリ施設へ、介護施設へと

 移り住むことになりました。その間、一度だけお見舞いを許されましたが、そ

 の時はもう「私との話には余興味を示さず、施設内のお仲間が優先」の状態

 でした。

 

  その後、2020年早々にコロナ禍が始まり、お見舞いの機会は与えられず、

 永の別れを迎えてしまいました。

 

  彼との繋がりにおいて、その間に感じたことは、頭のいい彼でしたが、一方無邪

 気な面もありました。相原さんの結婚披露宴の席で、隣に座る同僚氏に小さな声で

 囁いたそうです。「おい、このワイン、甘くないぞ!」と。赤玉ポートワインと間

 違えたのだろうとは、囁きを聞いた同僚氏の推測です。この話は、隣の席に座った

 同僚氏からの後日譚です。

 

  大久保さん、凸凹コンビで、よく遊び相手をしてくださいました。とても楽しか

 ったですよ。ありがとうございました。いつかまた二人でのんびり歩きましょう。

 しかし、九十九里浜のような砂地の歩きにくいコースはやめて、今度は富士山周回

 コースにしましょう。20回ぐらいに分けて。

  それとも途中でやめた箱根ー薩埵峠ー由比の続きの東海道コースにしましょうか。

 

  でも、今こんなお誘いをしてはユックリ眠れませんよね。私がそちらへ行ってか

 らしましょう。それまで、のんびりとお休みください。

 

  これまでのいろいろに深く感謝し、心からご冥福をお祈り申し上げます。

  安らかにお眠りください。

 

                                 以上

 

 

 

2023.07.24 米田書き込み

 

 

 

次回更新努力目標 2023.08.09

 

 

 

 

 

 

 

 

 


七技会の皆さんへ

2023年07月09日 | お話サロン

         七技会の皆さんへ

 

  七技会の皆さん、如何お過ごしですか?

  あちこちで記録的な!を通り越して災害級の大雨が・・・・・・、

 とテレビや新聞、ラジオが声高に報じています。十分に気を付けてください。

 

  さて、七技会の皆さんのお手元に、七技会からの連絡が届いたでしょうか?

 「七技会の活動の停止と残存資産の処分について」の連絡です。

  まだ届いていない方がいらっしゃいましたら是非連絡ください。

  これまでの各種連絡で使っていた連絡先(住所)へ5月29日に横浜金沢八

 景郵便局から普通郵便で送付しました。

  現時点で受け取った旨を何らかの方法で連絡下さった方は11名です。

  他の方にも届いているものと信じてはいますが、少しだけ心配しています。

  「何の話だい?俺には何にも?」の方、ご連絡ください。調査いたします。

  よろしくお願いします。

                           以上

 

 

 

 

 2023.07.24 米田書き込み

 

 

 次回予定目標 7月24日