サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

こども嫌いなサキさん

2016年04月28日 21時41分14秒 | サキさんとの記憶
明日、4月29日、岐阜メディアコスモスで「認知症の人と家族の会・岐阜県支部」の平成28年度総会が行われます。新年会と総会と年に2回、岐阜支部の皆さんが一堂に顔をそろえる時です。岐阜県は南北に広い(東西もそこそこあろます)ので、なかなか一堂に顔を合わせる機会がありません。貴重な場です。
そのせっかくの機会なのですが、明日は仕事の都合で行けなくなってしまいました。去年も総会には参加できませんでした。正月休み、ゴールデンウィーク、盆休み、これらの長期休暇の前は、毎年の事ながら仕事がつまって大変です。
休みの前にキリを付けておきたいので、無理をしてでも処理をしておくことになります。本来なら29日からの連休なのですが、そこは中小企業の悲しさ、今週中にしっかり区切りをつけることになりました。

サキさんが元気な時も、GWは、あまり出かけませんでした。サキさんも私もあまり人混みが好きではないので「なんでみんな無理して疲れ(るため)に行くんだろうね?」とサキさんと言い合っていました。旅行とかに行けない貧乏人のひがみではなく(多少はあったかも)ほんとうに混雑が苦手なんです。外食もあまりしたことがありませんでした。子供たちが小さいときは全く外食していません。子供たちがちゃんと分別が付き、人様に迷惑を掛けなくなってからやっと、たま~に回転寿司に行くぐらいでした。
お店などで子供がギャーギャー言って走り回っている店には絶対に行きません。入りかけても子供のわめく声が聞こえると店を変えてしまいます。そんな子供をほったらかして自分は携帯をいじっているお母さんもサキさんは大っ嫌いでした。ギョロっとにらみつけます。するとそんな馬鹿な母親に限って
「こ~ら、あんまり騒いどると、怖いおばさんに怒られるよ」こんな感じで子供に言います。情けない。

認知症になって、感情を抑えるのが難しくなってきたサキさん。子供に対しても容赦ありません。
うるさいネ、ほんとに
思ったことがそのままストレートに言葉になって出てきます。本当のことを言っているのだけど、こちらは冷や汗ものです。外食の時はいつも子供はいない店で、座席もほかのお客さんが視界になるでく入らない席を選ぶようになりました。
サキさんと最後の外食はいつだったかな。食べ方も、手づかみがあったり、かなりワイルドになってたような。