サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

兄ちゃんの記憶-1

2016年04月21日 22時07分07秒 | 私の日記
先日ひっそりと亡くなった兄ちゃん。最後に会ったのは去年の正月だ。
サキさんが老健に入所して、初めてサキさんのいない正月を経験した時だ。元旦、2日はサキさんの様子を見に老健へ行き、3日に実家へ向かった。
始めは実家でなく、隣の幸田町に住む次男のところへあいさつ。ここで初めてサキさんのことを告げた。そう、これはサキさんの様子を兄弟に告げるための帰省だった。それから姉ちゃんのとこに。ここでたまたま実家を訪れていた5男の弟に久々に会う。3男の葬式以来だ。弟に会うのは、いつも誰かの葬式の時だ。それから実家へ。兄ちゃんも家に居てくれた。突然思い立って行ったのだが、兄(姉)弟全員に会うことができた。もちろん数年前に54歳で亡くなった3男にはあっていないが。

このときの兄ちゃんは、元気ではあるものの少し「ろれつ」の回らない時があった。脳梗塞とかの前兆で「ろれつ」が回らなくなるというのを聞いたことがあり心配したことを覚えている。
「姉ちゃん、兄ちゃんの事、ちょっと心配やで頼むね」
そう言って帰ってきたが、まさかこんなに早く・・・。

6人兄弟がこれで残り4人になった。次は誰の番だろう、冗談めかしてそんな会話が自然と出てくる。兄弟が揃うのは誰かが亡くなったときだけだ。そしてその時はまた兄弟の数が減っているんだろう。
次は俺かな
次男と四男の私が口を揃える。姉ちゃんがポツリと言った。
最後は嫌だな