分子栄養学講師の気ままなブログ

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マニアックな成長ホルモンの話

2021年05月23日 | 分子栄養学ブログ

子どものころに背を伸ばす役割がある
成長ホルモン🙌


少しマニアック?な成長ホルモンの話🤔
成長ホルモン好きの方向け(笑)

 

大人になると、
成長ホルモンの分泌はゼロになる
わけではありませんが、

 

背はほぼ伸びなくなります

 

なぜでしょう?

 

お子さんの場合は、
骨を伸ばす骨端線がまだ軟らかいです✌


成長ホルモンが骨端線に作用することで
骨をどんどん伸ばす作用が強い一方で、

大人の場合は、

骨端線はもう閉じてしまっているので、
骨が伸びることはなく、、


成長ホルモンが
エネルギー代謝血糖を維持
タンパク合成する役目として
作用しているようです🤔

 

成長ホルモンには、
血糖値を上昇させる役目があるのですね~

 

栄養のことを勉強していると、
血糖値を上げる作用のあるホルモンとして
成長ホルモンGHを覚えるわけですが

 

ここでひとつ、
疑問がわたしのなかに浮かびます🤦‍♀️

 

 

成長ホルモンは、脳の下垂体後葉から分泌され、
成長ホルモン自体でも作用しますが、


肝臓では成長ホルモンの刺激によって、
IGFー1(ソマトメジンc)が合成・分泌されます

 

 

このIGFー1は、インスリン様成長因子と言われ、
インスリンに似た働きをします

 

つまり、血糖値を下げる作用があるってこと…

 

あれれ?

血糖値さげちゃうの??

 

結局のところ、
成長ホルモンって血糖値を上昇させるの?
低下させるの?

 

どっちよ…????


と、素人のわたしは疑問に思うわけです🤔

 

 

そこでちょっと調べてみました🖐

 

下垂体から分泌される成長ホルモンと
肝臓から分泌されるIGFー1

 

この2つの働きをまとめると

 

成長ホルモン
・血糖上昇(インスリン抑制)
・代謝促進

IGFー1
・筋肉の合成
・骨の成長

 

つまり、
成長ホルモンによって骨や筋肉が
成長すると思っていたわたしでしたが、

実際には
成長ホルモンの刺激をうけた肝臓が、
IGFー1を合成・分泌し、


IGFー1が筋肉や骨を成長させている
というわけですね

 

確かに、筋トレしている人は、

糖をしっかりとって
インスリンを出さないと
タンパク合成しませんものね


 

成長ホルモンによって血糖が上がって、
IGF1でインスリンも後から追加分泌され、
血糖値が保たれるのかっ??

と、浅はかな知識で
一応理解しておきましたが(笑)

 

今回調べていて分かったことが、

 

下垂体から分泌された成長ホルモンが、
肝臓でIGFー1を合成するには、


エネルギーが充分に足りている時

 

 

つまり、
エネルギー不足が起きている時は、
肝臓でIGFー1がそんなに合成されてこない

 

IGFー1の濃度は、
さほど上昇しないようです

 

これでなんとなく納得です🙄

 

 

これを踏まえると、
エネルギー不足が激しすぎる人は、

いくら成長ホルモンが出ても、
筋肉や骨を成長させる作用が
弱まるということが分かります

 

成長ホルモンの働きである

エネルギー代謝や、血糖維持には働いてくれても、


骨を成長、筋肉を成長するという方向には
あまり働いていないということです

 

欠食・ファスティングなどをして
筋トレや運動をしても、
骨や筋肉の成長は思ったほど
期待できないということ

 

お子さんであれば、
エネルギー不足が起きやすい子、
(とくに少食のお子さん)であれば、


夜間にせっかく成長ホルホンが出ても、
血糖値は維持出来ても?

肝臓でIGFー1があまり合成されずに、
成長期に大事な
骨の成長が起きずらいと言えます😢

 

身長の低いお子さんに
なってしまう可能性が

 

子どものうちに慎重を目一杯伸ばす
大人になって筋トレで筋肉をつける

 

どちらにおいても、
エネルギー不足を起こさないこと
がとても大事になると言えます🧐 

 

成長ホルモンについて
調べるだけでも奥深く、
まだまだ知らない作用がいっぱい💦


 

 


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