分子栄養学講師の気ままなブログ

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尿酸低値は危険…

2021年05月21日 | 分子栄養学ブログ

何かと悪者扱いされがちな
尿酸の話

尿酸値が高いと、痛風

このイメージは皆さんもっていると思います


なんでも風が吹くだけでも痛い
ということから
この名がついたそうな

 

聞いただけで激痛じゃんっ

 

血液データの読み方はよく分からづとも、
みなさん何となく

コレステロールと尿酸は低いと安心

するのではないでしょうか?

 

ところがちょっと待った

尿酸値は、低ければ低いほど、
これまたかなり心配なんです

 

低尿酸というのも、
実はよくありません

 

 

尿酸は、天然のビタミンCとも言われ🍋🍋🍋
抗酸化物質の役目をしてくれています

 

人間は進化の過程で
VCを合成する能力を失った…
と言われていますが、

 

尿酸があるから、まあいっかぁ
と、VC合成能を失った説があるのです

 

つまり、尿酸値が低いということは
抗酸化力が非常に低い人ということ

 

わたしたちは日常生活のなかで
多大な酸化ストレス(活性酸素)
に晒されています💀


尿酸が低い人は、
この酸化ストレスに対抗できないわけです…

 

すると、どうなるでしょう

 

血管がボロボロになりやすくなったり、
癌になりやすかったり、
万病に繋がりかねません

 

尿酸値が高くて困っている人は、
尿酸を下がらなくて困っているわけで、
低尿酸なんて贅沢な
と思われるかも?しれませんが、

 

どちらもデンジャーなんです💀

 

なぜ尿酸が低いのでしょうか?

 

尿酸が低い原因

ひとつには、活性酸素が多すぎて、
抗酸化のために尿酸需要が高まり
産生がおいついていないかもしれませんが、


腎臓に障害があって、
尿酸が再吸収されずに
過剰に排泄されていってしまっている可能性や
(腎性低尿酸血症)



或いは、
尿酸合成経路が上手くいっていない
かもしれません

 

高尿酸血症の人は
・尿酸の排泄が上手くいっていない(=尿酸高値)
・尿酸が多く作られすぎる(=尿酸高値)
この場合も、やはり排泄を行う腎臓の問題
そして尿酸の材料になるプリン体や果糖の摂りすぎ

激しい運動をしても、尿酸高値になることがあり、
アスリートなどは少し注意であります

尿酸合成にモリブデンが必要になるので、
モリブデンサプリを単体で飲んでいるような人も
尿酸が作られてやや高めになる
ことがあるかもしれません

 

モリブデンサプリ摂っている人なんて
滅多にいないでしょうが

 

低尿酸血症の人はこの逆になり、
・尿酸の排泄が上手くいっていない(=排泄されすぎ=尿酸低値)
・尿酸が作れていない(=尿酸低値)
・尿酸が使われすぎている(尿酸需要が高い=活性酸素が多い=尿酸低値)

 

低尿酸の人は、
酸化ストレス過多を疑い、
腎臓の病気を疑い、
材料になるモリブデンが不足を疑い、
尿酸合成経路の不具合を疑います

 

この経路が遺伝的に問題があるパターンもあり、
家族の尿酸値もみんな尿酸が低い場合は、
遺伝性が濃厚かもしれません

 

尿酸を作るためには、
メチレーション回路がしっかり回っていること
これ大事です


材料はモリブデン・ATP(アデノシン)です

 

ATPが必要ということからも、
エネルギー不足の人も
尿酸を上手く作れないです

 

疲れている人は、
次回の健康診断で、
尿酸値が低くなっていないか
チェックしてみてください

 

高くても🙅ダメですが
低くてもダメですので、

最低4くらいは欲しいです


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