分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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気ままに綴っています

論文や研究結果の真実とその裏話のあれこれ

2018年10月19日 | 身体・健康

世界中、日本中では、日々様々な研究・実験が行われています

が、しかし

そこで発表された研究結果・実験結果が必ずしもが正しいとは限らない

 

これ☝、今日のテーマです

 

その実験結果が”必ずしも正しとは限らない”

というこのこと…

 

これってとっても厄介だと思っているわたしです

とくに健康・病気がテーマの場合。。

 

有名な医学雑誌であればまだ信憑性はあるにしても…

週刊誌に書かれていることは論外

 

”癌が消えた”の、悪徳商法の告発的な内容が書かれているこちらの週刊新潮さんの記事

 目黒のハタイクリニックの院長・西脇俊二先生の書籍も顔を連ねていますね

 

ここに書かれている記事を読むと…。。

 

【がん克服本を軽くディスっているにもかからず、

編集部は西脇先生やら、ここに載るもろもろの著者たちに、掲載のお礼を綴ったご丁寧な礼文を送っている…

なんとも不思議な事態。。

 

こっちはいつの日かの週刊新潮の記事

 

糖質制限を真っ向からズバリと斬っております

 

これを読めばあたかも糖質制限をすると危険だと信じてしまう内容に仕上がっている

 

たしかにやり方見方によっては、糖質制限は危険にもなり得ると思いますが、

一概にそうだと決めつけ叩き潰すのは如何なものかと…

 

NYは危険だ!行くな!と言っているみたい…笑

これではエンパイアステートビルからの素晴らしい夜景を

多くの人が見逃がしてしまうことになるじゃないのっ

 

この記事の一部には、

ケトン体の量が多くなると血液が酸性に傾き、ひとどくなると高ケトン症になり…》

とある

 

糖質制限をよく知らない人は、これがなんとなく”怖いもの”であると、認識する…

し、この文章は決しては間違ってはいないのです…

 

けれど、

多くの妊婦さんはケトン体数値が高いということも分かっており、

果たして体内のケトンレベルが高いことは本当に危険なのか??ということにもなります

 

高ケトンはまだしも、さすがに高ケトン”症”ってのはなんだかやばそうですよね

 

では高ケトン症になる人は、どういう人なのか…??

 

厳格な糖質制限で一時的に高ケトンになっても、”健康体”であれば恒常性によって高ケトン症になるようなことはない

そんな風にも言われていたりします

 

高ケトン症になる人は、

インスリンが全く出ない人、またはインスリン抵抗性を持っている人が、

たとえばインスリンが追い付かないほどに急激に血糖上昇させてしまった場合などに引き起されると考えらえます

 

 インスリンが効かないせいで無制限にケトン体が作られてしまい、

身体が酸性に傾いて最悪死に至る危険な状態です

インスリンは脂質代謝をストップさせてケトン体産生を抑制する(だから”緩い”糖質制限ではケトン体レベルはそんなに上昇しないのです)

 

つまり、ケトン体レベルを上げること自体意外と大変であることに加え、

高ケトン症はレアなパターン

 

妊婦さんのケトンレベルの話や

恒常性が保たれることも、

その両方を書いてくれてこそこの記事はフェアな記事になる

そして、情報として沢山知識を得られる面白い記事になるのではなかろうか…??

 

また、何とも

この記事に書かれている糖質制限危険説の研究結果を発表したチームが

米農家と繋がりのある大学なんかだったりしたら??

(現に東北大学農学研究科の准教授の発表である

 

糖質制限ブームなんかのおかげで、

米の人気が下がったら大打撃であることは間違いない…

米農家からしたらなんとも苦しく悲しい状況です

 

前回の記事(オーストラリアで出産!日本と海外のお産事情②)でもちょっとふれた映画

あまくない砂糖の話】というドキュメンタリー映画のなかで。

監督がコカ・コーラの本社へ行って、

砂糖の摂りすぎによる弊害を隠した(科学者にお金を払って論文を書かせた)ことを追求しに行くシーンがあります

 

もしもわたしが森永製菓の社長令嬢である昭恵夫人だったら。。(笑)

父と親族一同が路頭に迷うような事

(例えば”砂糖は悪だ”とか…)を、果たして言えるだろうか?

 

もしもわたし米農家に嫁いだ嫁だったら。。(笑)

ご近所さんに糖質制限良いよ~」と言えるだろうか?

 

もしもわたしがパン屋の娘だったら。。(笑)

「とりあえずグルテン2週間辞めてみなよと言えるだろうか?

 

 

物事には本当に沢山の側面があって、

答えは決してひとつではない

 

全体から物事をよく俯瞰できるようになることが大切なんだと…

つくづく思います

 その実験結果、研究結果が必ずしも正しいとは限らないわけです

 

糖質制限を過信するにしても、

自分でよく調べもせずに鵜呑みにするのは良くないですね

 

それにしても、米農家製菓業界のことを考えると、

やはり人口の数だけ、色々な選択をする人がいてこそ、世の中がバランスよく周ってくれているのかもしれません

 

病気になって将来薬代を払い続ける人の存在も大事かもしれないし、

 

健康で美しい人が食べている・愛用している〇〇が話題になり、

その〇〇ブームによる経済効果は大事かもしれないし、

 

糖質制限ブームで水産業畜産業が活気づくかもしれないし、

地域の和菓子屋、大手菓子メーカーが利益を産んで社会に貢献するためにも、

甘~いスイーツの人気が廃ってはいけない

 

そんな風にも言えるかもしれません…

 

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