知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『地球史上最大級の火山と破局噴火の可能性は杞人天憂ではない‼』 「世界を滅ぼす7つの超巨大火山‼ 危険度はどのくらいか」

2021-10-01 10:38:06 | 地球・火山・地震・津波

        『地球史上最大級の火山と破局噴火の可能性は杞人天憂ではない‼』

「世界を滅ぼす7つの超巨大火山‼ 危険度はどのくらいか」

地球の年齢は、40数億年で、その間に数億年に一度は大陸移動で、集合(直近はパンゲア大陸)と、分裂(直近は南極を含め6つ)を繰り返してきました。

超巨大な破局噴火は、この大陸移動に、直接又は間接に起因・関連しています。

大陸移動

❶6億5千万年前。まだ生命も誕生していない原始の地球。 大陸は南の方に固まってい る。

❷4億年前。生命はカンブリア爆発を経て急激に増加し、無脊椎動物、魚類などを経てデボン紀には動物の陸上進出が始まっています。それと同時に大陸も少しずつ移動し、離れていた小さい大陸がまとまって北へと上り始める。

❸東西に延びていた大陸も引き寄せられるように動き始める。

連なったり離れたりを繰り返しながら少しずつ北へと動き出した大陸。この頃の一つにまとまった大陸が、ヴェーゲナーが提唱する超大陸「パンゲア」。

パンゲアはゆっくりと動き続け、再び分裂を開始。

いくつかの大陸に分裂し、なおも移動を続。

現在の世界地図に近づき、そしてインドが海を渡ってユーラシア大陸に衝突。

❽5千万年後の地球は、大陸も少しずつ移動。

❾1億5千万年後、日本、オーストラリア、ユーラシア、アフリカは完全に一つに融合。

そして2億5千万年後、南北アメリカ大陸と、一つになったユーラシア大陸が近づいていく。

⓫大陸は再び一つへと戻る。

こうして見ると人類の歴史は、地球の歴史の本当にごく一部の出来事にすぎないということがよくわかります。 

先ずは、火山のスケールと危険度を表すために、火山爆発指数・VEIの定義です。

 

『VEIは噴火の規模をわかりやすく8段階に区分して表現する、噴火による災害・破壊スケールのようなもので、火山の爆発力ではなく、流れ出た噴出物の体積でもって区分される。

ここに紹介した7つの火山のほとんどは、当然ですが、VEI8(最高)レベルの噴火を起こしている。 このVEI8レベルの噴火は破局噴火やカルデラ噴火とも呼ばれていて、世界規模の気候変動を引き起こし、全世界を破滅に追い込むパワーを持っている。 ということは、VEI8レベル以上の噴火は、区分けの意味がないほどのダメージを地球に与えることでしょうか。

 

アメリカ・イエローストーン噴火 VEI8(噴出物2,500km3)

ウエブ情報から引用

アメリカはワイオミング州にある超巨大火山で、今はイエローストーン国立公園になっている。 国立公園の地下では現在進行形でマグマが溜まりつつあり、もうすぐ破局噴火が発生するのではないかと危惧されている。

イエローストーンの最も大きな噴火は220万年前に発生している。 VEI8(2,500km3)の破局噴火だ。 2,500km3は噴火で放たれた火山灰や火山流の総体積で、VEIの基準になっている。

 

イエローストーン火山は、直近では64万年前にも噴火している。 220万年前の規模には及ばないが、それでもVEI8の噴火であった。

もし今イエローストーンが本気で爆発したら、東京都よりもはるかに広いイエローストーン国立公園が跡形もなく吹っ飛び、地球上から姿を消すだろう。 広大な国土を持つアメリカも、そのほとんどが火山の噴出物で覆われ、人が住める土地ではなくなる。 地球を覆いつくす火山灰によって、地球の年平均気温は10度も下がるといわれ、人類は滅亡の危機に瀕するだろう。

因みに、現在の米イエローストーン地下にあるマグマ溜まりには9,000km3のマグマが蓄積されているという。これが爆発したら…人類滅亡必至だ!

 

イタリア・セージア渓谷噴火 推定VEI8(噴出物2,500km3)

ウエブ情報から引用

セージア渓谷はイタリアの北部、ミラノの近くにある。

その最後の大噴火は約2億8000万年前といわれているが、7つの巨大火山の中でも最も古い噴火であり、その規模や詳細は不明だ。 ただ、セージア渓谷には直径14Kmのカルデラ跡があるという。 大爆発を起こした後の火口がカルデラになる。 マグマが噴き出す火口が14Kmもあったとするなら、その爆発規模は想像を絶していただろう。 

 

スマトラ島・トバ火山噴火 VEI8(噴出物2,800km3)

ウエブ情報から引用

インドネシアのスマトラ島にあるトバ火山もVEI8(2,800km3)の破局噴火を起こしている。 発生時期は今から約7万4,000年前。この噴火の影響で地球の気温が5℃低下し、氷河期になってしまったともいわれている。当時の人類は1万人にまで減少し、絶滅の危機だったらしい。

最近では、スマトラ島にあるシナブン山が2016年5月21日に大噴火を起こし、死傷者も出る事態となった。 シナブン山はトバ火山のすぐ隣だ。トバ火山が再び破局噴火する時期も迫っているのかもしれない‼

 

ニュージーランド・タウポ噴火 VEI8 (噴出物1,170km3)

ウエブ情報から引用

ニュージーランド北島にあるタウポの巨大火山。 タウポは現在から約2万6500年前に噴火したといわれていて、 VEI8 (1,170km3)の破局噴火であった。

この地域も日本同様に、時折巨大地震に見舞われるが、地下にマグマの爆弾を抱えているという。

❺シャツキー海台噴火  VEI値 N.A.  

 

ウエブ情報から引用

海台は火山噴火の影響で隆起した海底の地形のこと。 海の底に沈んでいるため、調査が難しい、謎多き海底火山だ。 海底にあるシャツキー海台は、まだまだ不明なことが多く大噴火時期もわからない。 しかし最新の調査によると、シャツキー海台の一部であるタム海台は約 1億 4400万年前に大噴火しているといわれている。

 

オントンジャワ海台噴火 VEI8 (噴出物7,700万km3)

ウエブ情報から引用

オントンジャワ海台の場所はソロモン諸島北。 日本とオーストラリアの間くらいの太平洋海底にある。 破局噴火は約1億2000年前に発生している。  VEI8 (7,700万km3)だ。 ここ2億年で最大最強の噴火であり、噴出したマグマは地球の1%もの面積を覆ったという。

爆発により発生した噴出物の体積に注目してほしい。7,700万km3だ。 最強レベルのVEI8レベルになるには1000km3以上もの噴出物体積が必要。

タウポの破局噴火は1,170km3

イエローストーンの破局噴火は2,500km

トバ火山の破局噴火は2,800km3

これらから比べても、オントンジャワ海台の7,700万km3の噴火がいかに桁違いで巨大なものだった。

繰り返しますが、現在の米イエローストーン地下にあるマグマ溜まりには9,000km3のマグマが蓄積されているという。これが爆発したら…人類滅亡必至だ。

 

薩摩硫黄島噴火 VEI7(噴出物170km3)

ウエブ情報から引用

日本にも、世界に誇る超巨大火山が存在する。 それは、富士山でも阿蘇山でも雲仙普賢岳でもない。 九州の南西に位置する薩摩硫黄島だ‼  薩摩硫黄島が大噴火したのは7300年前。その規模は  VEI7(170km3)だ。

日本最強の火山である薩摩硫黄島が噴火した時のVEIレベルは”7”であり、噴出物の体積はわずか170km3。 VIEレベル8の巨大噴火での噴出物は2,500km3であったり、7,000km3であったりした。 それが薩摩硫黄島の噴火は170km3。

この噴火による火山灰や火砕流で、当時九州にあった縄文文化は壊滅しているのだ。この噴火で降り注いだ火山灰は、遠く東北地方まで降り積もったといわれている。

7300年前の巨大噴火で火口が沈下して、巨大なカルデラが生まれた。これを鬼界カルデラと呼ぶ。

(画像:ウィキペディアより参照)

この赤い点線が、7300万年前の噴火で沈下した地域を表している。 東京都よりも大きい! たとえば箱根山が巨大噴火した際に、火口が吹っ飛ばされて残った穴が「芦ノ湖」になったといわれている。 諸説あるが、芦ノ湖もカルデラ湖といわれているのだ。 それと比べても鬼界カルデラのデカさ、噴火のすさまじさがわかる。 カルデラが湖ではなく海になっている。

火山の専門家曰く、日本で破局噴火が起きる確率は、今後100年で1%程度だという。 100年で1%。 何万年単位の火山史のスケールからいっても、かなり高確率な気がします。

地球史や地殻変動絡みのことは、『杞人天憂』であってほしいとは思いますが、『天災は忘れた頃にやってくる』のたとえがあります。

       (記事投稿日:2021/10/01、#400)

 


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