斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

4月30日の新潟日報

2012年05月01日 22時45分29秒 | その他
朝刊の窓欄を読みました。
特集 きらきら キラリ 開幕ダッシュとして、小学生、中学生、高校生の投稿が掲載されていました。
その中で、長岡工業高校の品田さんの「工業学び将来は技術者に」という投稿が目に付きました。
理系小論文としての観点でみると、専門用語の多彩さと適切な使用の点でたいへんしっかり書けていると思いました。
ぜひがんばって将来の夢を実現してください。そして、その次の夢を常に作るようにしてください。
一人でも多くの若い人が、この投稿を読んで、自信をもって将来の職業について語ることを期待しています。

大学院講義

2012年05月01日 22時14分34秒 | 講義記録
本日の大学院講義について

今日は、映進対称、回転対称に続いて面点群ならびに17の面群について講義しました。
さて、本日出席の諸君へのプレゼントはいかがだったでしょうか?

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一見すると3回対称があるように思えますが、単位格子がひし形だからそれは成り立ちません。
ひし形がもつ対称は縦と横の鏡映対称と2回対称ですから、いくら対称性をもっていてもそこまでです。
上の配列、横方向の鏡映線は存在できます。しかしながら縦方向には鏡映対称が成り立ちません。また2回対称もないですよね。
映進対称はあります。足跡のような進み方が映進対称でした。
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映進対称における並進ベクトルTとシフトベクトルτの関係をしっかり覚えてください。映進対称っていうといいづらいので、時々グライドといってしまいます。