小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

丸つけをもっと楽しい活動にしてみよう!

2009-12-23 09:42:40 | 授業中の攻略法
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丸つけにとは,先生がことどもたちに対してしてあげるものが一般的です。

子どもがノートなどを書く→先生がチェックする→丸つけで評価する

という流れですね。

こんな場面は授業の中ではたくさんあるので,先生は丸つけの腕も磨いた方がいいですね。

「一貫性をもつ」「丸のバリエーションを工夫する」

そして「温かみのあるフェルトペンや赤えんぴつを使う」といったことです。

しかし,この一般的な形を崩してみることもおもしろいものです。

丸つけというと,先生ができる特権のようなものですが,そのやり方自体は簡単なので…

時には,子どもどうしで丸つけをさせてあげる!

これもオススメです。

どのようなバリエーションがあるでしょうか。

1.となりどうしでする

2.グループ内でする

3.列でする

4.フリーでする(だれが,だれに丸をつけてもいいですよ)

幾通りもあり,子どもたちにとっても楽しそうですね。

共通しているやり方としては,やはりまずは先生が丸つけをすることでしょう。

要するに,早くできた子は先生に見せて,丸つけをしてもらう。

そして丸をもらった子は,先生役になれるということです。

先生役になって,となりの子や,グループや,列で友だちに丸つけをしてあげられるというシステムです。

子どもどうしで丸つけをさせることのメリットとは

1.丸つけという活動が,子ども相互がはたらきかけ合う楽しい活動になる

2.先生が一方的にし続ける丸つけのマンネリ化を防げる

3.早くできた子にも別の役割を与えることができる

4.丸をつける側も,友だちのノートを見て勉強になる

もう一つ

5.先生の仕事量が減り,ちょっと楽できる

たくさんのメリットがありますね。

だから,積極的に子どもどうしで丸つけをできるようなクラスにしていきたいものです。

そのためにもデメリットとして考えられる「丸つけをてきとうにしてしまう」というのを防ぐべく,事前にはしっかりとした指導が必要です。

何より,先生が丸つけをするときと同じように,丸つけの基準をしっかりと示しておくことです。

先生のように4段階ほどの基準を設けるのは子どもにとって難しい場合は,単純に「○」と「×」の2段階でもいいでしょう。

そして,子どもたちが丸つけにも慣れてきて,先生の目からも信頼できるものになってきたら,丸つけのバリエーションを増やしていくといいでしょう。

その子独自の「丸」を作っていいよとすると,喜ぶこと間違いなしですね。

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温かみのある,丸つけをしてあげるために

2009-12-22 00:24:10 | 授業中の攻略法
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丸つけに関して,ほんの小さなことですが,話題にしてみたいと思います。

丸つけには,当然「よくできたね」「がんばったんだね」「もっとできるよ」といった,先生から子どもへのメッセージが込められているものです。

そのメッセージは,先生が思うだけでなく,ぜひ子どもにもしっかりと伝わってほしい。

丸つけの間に,先生と子どもとで温度差があっては残念です。

先生は心をこめて丸をつけている。

でも,子どもは単なる「印」にしか受け止めていない。

そういった丸つけにはしたくないですよね。

そのためにどうすればいいか。

基本的には,ここ数回で紹介している通り「丸つけに一貫性をもつ」「丸つけだけでなく,バリエーションを工夫する」といったことになると思います。

しかし,それに加えて,今回考えてみたいのは,丸つけをする「ペン」のことです。

「そんな,どんなペンも変わりはないだろうよ」と,思うかもしれませんが,先生が日常持ち歩き,一日に何度も使用する道具です。

考えてみる価値はあると思います。

丸つけをするペンはどんなペンがいいか。私はこう思っています。

丸つけをするペンには,線の太いフェルトペンか赤えんぴつを使う!

なぜかというと,タイトルにあげたように「温かみを感じるからです。」

赤のボールペンと比べてみると,そう感じるのではないでしょうか。

ボールペンの細い線は,堅くて,冷たくて,機械的な感じです。また,ノートにも強い線を引いてしまい,裏に残ってしまう場合もあります。

フェルトペンや,赤えんぴつの太い線は,柔らかくて,温かくて,人を感じます。ノートにも優しく,子どもの書く線と変わりません。

…考えすぎでしょうか

確かに全員が全員そう感じるとは限らないかもしれませんが,「もし自分が子どもだったら」を想像してみると,そう思えてこないでしょうか。

丸つけに込める先生の温かい思いを,できるだけ子どもにも伝えるために,その架け橋となる「赤ペン」の線の形にこだわってみるのも,優しい心配りかもしれませんね。

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丸つけは,「丸」だけでなく,こんなのをつけても…!

2009-12-19 18:10:57 | 授業中の攻略法
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丸つけは子どもたちも喜ぶし,一貫性のある丸つけが,明確な評価の基準を示すことになって,とても効果的です。

しかし,毎日,毎時間,どんな内容の授業でも同じ丸つけだけでは,ちょっとさびしい気もしますね。

花丸・二重丸・丸・三角… などというバリエーションを工夫してつくったとしても,それも繰り返し使用すると,マンネリ化してしまうものです。

それらを使用する際の明確な評価の基準をもって,一貫性をもってしたとしても,子どもたちにとっても,退屈になることも考えられます。

そうなってしまうと,子どもたちのノートや作品にせっせと丸をつけても,子どもたちもそれへの反応が薄くなり,丸つけ自体の効果が薄れてしまいます。

かといって,即時に,瞬間にできるその評価活動,子どもたちへの意欲づけ活動をやめてしまうわけにはいきません。

だとすると,それを防ぐための方法は簡単です。

ちょっと,工夫するだけで,子どもは喜びます。

「丸」だけではなく,「A」「B」や「顔文字」など,別の形で丸つけをする!

何も,「丸」だけと限定することはないのです。

時には,丸つけでいう「花丸・二重丸・丸・三角…」に相当するものを,別の形でつけてあげましょう。

例えば,

★アルファベットで「AA」「A」「B」「C」…

★顔文字で「超笑顔」「笑顔」「真顔」「しょんぼり顔」…

★手の形で「ピース」「グッド」「OK」「もう一回」…

★花の成長の形で「花」「つぼみ」「葉っぱ4枚」「葉っぱ2枚」…

★天気で「超晴れ(太陽ピカピカ)」「晴れ」「くもり晴れ」「くもり」

考えればいろいろとありそうですね。

考えるだけでも,こっちが楽しくなってきます。

中でもアルファベットの「A」「B」はよく使われているようです。

これは,書くだけでなく,口で評価を伝えるときにも使えるからいいですよね。

こういった丸以外の別の「丸つけ」を考えるときのコツは,手軽に書けるものであること。丸と同じ,とまではいかなくても,書くのに1~3秒ぐらいしかかからないものがいいですね。

そして,段階的に良くなっていくという形がはっきりしているもの。

こういったものをサッと書いてあげると,低学年の子たちはものすごく喜びます。

これを書いてほしくて,もっとノートをがんばってくる子も多いですね。

高学年でもなかなか好評です。だれにでも書ける簡単な絵だけど,先生が書いたというのはやはり意味があるものなのでしょう。

慣れてくれば,曜日ごとに変えたりしてもおもしろそうですね。

月曜日は「顔文字」火曜日は「天気」などとすれば,また子どもたちも喜ぶことでしょう。

そんな評価のマークがたくさんついているノートは,子どもたちにってはいつまでもとっておきたい宝物になるかもしれませんね。

注意しなくてはいけないことは,丸つけ同様に,やはり一貫性のある評価の基準をもって使用することですね。てきとうに乱発してしまっているだけだと,子どもたちも混乱してしまいます。

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毎時間の丸つけにもこだわってみましょう!

2009-12-16 20:34:30 | 授業中の攻略法
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ノートやいろいろな作品などに,先生がつけてくれる「丸」

子どもにとっては重要なものだったりもします。

自信がある答えに「よくできた!」と,つけてもらった丸はうれしい。

自信がなかったけど「これでいいんだよ」と,つけてもらった丸もうれしい。

丸はもらえないだろうと思っていたときに,つけてもらった丸に「え?」と思うこともあるでしょう。

意外にも丸がもらえなかったときには「はぁ…」と落ち込みますね。

低学年の子は,先生に丸をもらいたくて,がんばってノートを書く子もいますね。

それほど子どもたちへの大きな影響力をもつ,この「丸つけ」とは,先生がもつ大きな特権の一つと言ってもいいかもしれませんね。

作業自体は1秒もかからないものなのに,不思議なものです。

しかし,一つ言えることがあります。

上のように,丸つけに対して子どもが喜んだり悔しがったりという反応を示すには,やはり先生の丸つけにそれなりの技術がある場合なのです。

なんでもかんでも,てきとうに丸つけをする先生の「丸」には,子どもたちは反応しないでしょう。

丸つけをしていく上で,大事なこと,基本となることは,まずこれです!

つける「丸」に,一貫性のある意味をもたせる!

ということです。

丸だけではありません。

二重丸や花丸などをつける先生も多いでしょう。

そういった丸の種類に対しても,一貫性のある意味をもたせるべきです。

単に,「よくできたら花丸」というあいまいなものから,もう一歩具体的にしてみましょう。

例えば,算数の授業,「足したら整数になる分数どうしのたし算を見つけよう」という課題に対して,子どもたちがノートに向かってがんばっている場面。

三角(△)…正解でも間違っていても,書けたらつける

丸(○)…正解したらつける

二重丸(◎)…正解し,さらにだれも見つけていないものだったらつける

花丸 …正解を5個見つけたらつける

という明確な基準をもって,どの子のノートにもその一貫性をもってつけてあげるのです。

そして実際にそれらをつけながら「正解!丸!」「よく書けたけど違う!三角」「5個目おめでとう!花丸!」などと,おおげさに言いながらつけると,子どもにとっても分かりやすく,基準を共有できることになるでしょう。

これは算数のある場面での丸つけですが,似たような基準を,他のいろいろな場面にも適用することができるでしょう。

「先生が△をつけるときは・・・ というときだよね。」

「先生が○をつけてくれたということは・・・ ということだね。」

子どもたちにも,そういう先生の評価の基準が浸透していくことでしょう。

そうすると,先生が一瞬でつけてしまう丸つけにも意味がこめられ,子どもにとって重要なものになってくるのです。

ぜひ,丸つけについて,先生は自分なりの一貫した基準,意味をもっておきたいものです。

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子どもを講評するとき,抜かしてはいけない言葉

2009-12-14 20:19:29 | 学級生活の攻略法
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子どもの発表が終わり,担任が最後の講評をするとき,必ずおもしろい光景に出会います。

講評と言えば,やはりまずは子どもたちをほめてあげたくなりますね。

よかった点を,具体的に子どもの姿で伝えたいものです。

「地域の人にインタビューするなんて,調べる方法を工夫しましたね。すごいですよ。」

「ガイドブックにして,調べたことをきちんと整理していますね。とても分かりやすいですよ,これは。」

「薬物に関する法律を詳しく発表してくれましたね。薬物が絶対にいけないというこことを,また改めて感じることができました。」

「5班のみなさんは,班長を中心にみんなしっかりと協力し合っていますね。チームワークがバッチリです。」

こんな,よかった点を講評として伝えるときは,子どもたちは本当にうれしそうな顔をします。

「もっと言って!もっと言って!」

のような,ニコニコとした目線で先生を見つめるものです。

中には,班のメンバーどうし目を合わせて「やったね!」のような合図も。

そんな姿は,講評を述べる先生としてもうれしいものです。

これまでの学習をがんばってきたからこそ,味わえる喜びですよね。

だから,どんな発表にも,必ず「よかった点」を見つけて,具体的にほめてあげたいものですし,多くの講評では,これはなされています。

しかし,それと同時に,ぜひ付け加えたい言葉があります。

それは,

講評では,よかった点とともに,必ず「課題」も伝える!

ということです。

最初に述べた「おもしろい光景」とは,よかった点に喜ぶ子どもの顔だけでなく,「課題」を聴くときの,子どものリアクションです。

よかった点のあとに「課題もあります。それは…」と言うと,必ず子どもたちは表情を変えます。

何となく目をそらす子,少し悲しい目をする子,急に人ごとのような顔をする子,そんなこと耳に入りませんよー って感じな子

おもしろいものです。

気持は分かりますね。よかった点とは違って,課題は聴きづらいものです。

しかし「良薬口に苦し」「ためになる言葉は耳に痛い」です。ここが学習なのです。

100点満点の発表はありえないでしょう。

どこに目標を設定するかにもよりますが,必ず「さらによくなるために」子どもたちに伝えたいことはあるはずです。

それも,しっかりと伝えてあげましょう。

子どもの表情も暗くなるし,先生も言いにくい言葉かもしれませんが,それを伝えるのも先生の役目です。講評の役目です。

「課題もあります。発表の内容が,少しテーマからずれているものもありますね。そこはテーマにそっていくべきです。例えば…」

「学習計画を立てた段階で,少し無理があったのかもしれませんね。プレゼンテーションにまとめるという作業を見通して…」

「もっと,幅広く調べるとよかったでしょう。本やインターネットなどの手軽なものだけでなく,アンケートをとったり,インタビューをしたりしてみると,生の声が集まります。すると…」

よかった点と同様に,こちらも具体的な方がいいですね。

その場では子どもにとって耳に痛い忠告かもしれませんが,それをしっかりと受け止めれば,必ず次に生かせますし,何よりためになる学習です。

だから,子どもたちには講評を伝える前に,「課題も必ず前向きに受け止めましょうね」と心構えをつくらせておくといいかもしれませんね。

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