「最近忙しすぎる」
ひょっとしたら,一年中毎日思っているかもしれませんね(笑)
本校の来年度の見通しが校長先生から発表され,来年度は児童数減から学級数も減,そして配置教員数も減になる見込みだということでした。
さらにその後,特別支援担当の先生からも発表があり,来年度はTT等の特別な支援を必要とする児童が一気に増えそうだということ。
教員の数は減り,一人一人が担う仕事は増える。
特別支援体制の強化で空き時間も減る。
職員室中が深いため息に包まれましたね。
「支援員を増やすなど,委員会に要望を出すことも必要では」
と,声をあげてくれる先生もいました。
その後の校長の返答は一辺倒。
「言ってはいるんです。でも,予算がないんです。こればっかりは…」
来年度はさらに忙しくなる可能性が大きくなり,今のうちから心の準備をしておくことが必要なようです。
本校の例はさておき,
仕事を進める中で「どうも最近忙しすぎやしないか?」と感じるときはあります。
学級のこと,校務のこと,事務的なこと,校外のこと… やるべき仕事が重なって,うまく回らなくなってきます。
そうなると,一つ一つの仕事の質も落ちます。
ミスも増えます。
授業はつまらない授業をしてしまいます。
クラスが乱れだします。
自分の担う仕事が,自分の別の仕事までをも足を引っ張りだすんですね。
こういった悪循環から早く脱出しなくてはいけません。
「負けるもんか!」と気合で乗り切ろうとする姿勢もいいですが,こういった状況に気づいたら,見直してみるべきポイントはいくつかありそうです。
まずは,
「それは本当に自分がしなくてはいけない仕事か?」と見直す!
ことをしてみましょう。
当たり前にしていた仕事,自分のルーティーンワークになっていたたくさんの仕事の中には,よく見ると自分でない人がするべき仕事があるかもしれません。
もしくは,こんなにたくさん担っている自分より,別の人に任せた方がいい仕事があるかもしれません。
学級の中にも目を向けて,子どもにさせてもいい作業があるかもしれません。
仕事の根元とも言える,この部分を見直します。
これは,無責任に誰かに仕事を丸投げするわけではありません。
適材適所。
その仕事は本当に自分が最適かを見極めることです。
これは,その仕事の質を高めること,また職場の組織自体を高めることにつながります。
例えば
「教材係」ということで,学年で毎週発行する宿題用のワークシートを,一人で担って毎週末に時間をかけて作っているけど,「各クラスの子どもの実態をより踏まえる」「宿題に対する責任を各先生にももってもらう」という観点から,ワークシート作りの作業は学年の先生みんなで分担した方がいいのではないか。
例えば
習字のあとは,作品を必ず教室背面に掲示し,これに20分ほどの時間を使っていたが,できた子は自分で掲示するようにさせてもいいのではないか。
こんなことに気づくことがあります。
本当に自分がしなくてはいけない仕事。
本当は自分がしなくてもいい仕事。
一度チェックしてみましょう!