小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

養護学校での研修 掃除時間に目からウロコ

2014-11-12 23:13:35 | 学級生活の攻略法
他校種参観研修における養護学校での一日体験。
自分が普段いる小学校との様々な違いを感じながら、時間は掃除時間になりました。

(子どもたちはどの程度掃除ができるのだろうか)
私はそう思っていました。
掃除時間といっても、ほとんどは先生たちによる掃除時間なのではないかと。

掃除が始まるとき、ふと床を見渡すと、何やらさっきまではなかったものが散らばっています。
よくみると、新聞紙の切れはしでした。
10㎝くらいに切られた新聞紙がくしゃくしゃになって床中に散らばっています。
(?)
しかも、よくよく見てみると…
濡れていました。
(??)
もしかしてと思い、私の入ったクラスを出て、他の教室を見に行くと、やはり同じでした。
どのクラスにも、廊下にも、新聞クズが散らばっていました。

…と、ここまで読んで、知ってる方は、この新聞の意味がお分かりだと思います。
が、何も知らない私は、困惑しながら掃除を始めました。
早く
「これ何ですか?」
を質問したかったのですが、安易に先生に答えを聞くより、自分で考えてみようと思いました。
これからきれいにしたい床を、なんでわざわざ散らからせるんだろう。
掃除が始まり、子どもたちはというと、当然、その散らばった新聞紙をホウキで集めだしました。
(大変だね… あ)
ここで分かりました。
新聞クズの意味が。
なるほど。
子どもたちからすれば、この新聞クズをなくしてしまえばいいわけですね。
掃除が分かりやすくなるわけですね。
新聞クズを集めるために動かしたほうきで、自然と床のほこりも集められるでしょう。
あ、濡らしてたのはほこりを吸い付けるためかな。
先生たちからすれば、これが目印になるわけですね。
掃除の進み具合の。

特別な支援ですね。
いわゆる。
言葉で掃除を言い聞かせることが難しいなら、こんな方法があるんですね。
先生に尋ねてみると
ピンポーン
正解でした。
養護学校ではよくされていることだそうですが、
「小学校でもしているところを見たことはありますよ」
「え」
なにも知らず今回が初めて見る光景だった私は少しびっくりしましたが、確かに小学校でやってもいいものだと思いました。
もちろん、先生たちは掃除時間前に一苦労必要になります。
でも、その苦労に報いる効果が十分にあるように私にも見えました。
養護学校にいる子たちだけへの特別な支援にとどめておくことはないですね。
その支援は、ときとして小学校の子たちへも効果的な支援になるんだということ。
今回の掃除のみならず、もっと広い視野で探してみると、結構たくさん見つかるのかもしれませんね。

うちの学校にも、掃除時間に遊んで叱られている子たちはたーくさんいるので、提案してみようなかな。