小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

あちゃ~ 楽しいはずの文集づくりが,変な方向に

2014-03-19 23:33:00 | 学級生活の攻略法

我が6年生学級ももうすぐ卒業です。

1日1日を,1時間1時間の授業をかみしめるように過ごしています。

時間の流れは止められず,あっという間に,卒業は目の前です。

恒例の「文集づくり」をうちのクラスもしました。

子どもたちが,自分の好きなことや,1年間の思い出をつづる「プロフィール」のページを書く時間。

私は,過去の経験からも,絶対に失敗させたくない,しょうもないものを作らせたくないという思いから,最初にしっかりと指示を出すことにしました。

字は丁寧に書くこと

漢字を使用すること

印刷するので濃く書くこと

内容は適切なものを書くこと

友だちと話しながら書くと,友だちと同じようなプロフィールを書いてしまうので,話はせず自分で最後まで書き上げること

そして

できたものは,「隣の人」→「文集係」→「先生」と,重ねて何度もチェックをすること

力を込めて指示を出し,子どもたちは真剣に聞いていたので

(よし うまくいきそうだ)

と,手応えを感じました。

が,

「それでは,始めましょう」

と,子どもたちが書き出した,それからの教室の雰囲気というものが…

シーン…

静か。

重い。。

硬い。。。

誰一人として私語はせず。

(あちゃ~ これは,しまった)

と思いました。

だって,普通,文集のプロフィールを書くときって,楽しくて,にぎやかな雰囲気の中書くものですよね…

それも,卒業を目前にした,思い出に残る時間の一つになるくらい。

それを,明らかに担任が豹変させてしまいました。

どちらかというと,この作業は子どもたちにとって,「失敗をしてはいけない」という緊張感に包まれた,息苦しい時間になっていたと思います。

最初に,あんなに厳しく言うから…

「友だちと話さず書け」なんて言うから…

素直な子どもたちは,ちゃんと先生の言ったことを守って,その通り書きました。

結果,「失敗」なものはありませんでしたが,「笑顔で書いたんだろうな!」っていうものも,見られないような気がしました。

うーん,あんなに言うべきではなかったのでしょうか。

言うべきだけど,言い方が強すぎたのでしょうか。

失敗してもいいから,楽しく,自由に書かせるべきだったのかなぁ

いや,でもそしたら残念な作品になりそうで,それだけは避けたいし…

ここら辺のバランスなんですね。

経験があるからって,先回りしすぎて,レールを敷きすぎて,子どもたちを強烈に導くことはできるけど,必ずしもそれが一番の方法にはならないということを学びました。

子どもたちがのびのびと活動できるようにすることも,保障してあげなくちゃいけないんですね。

次回,一年後でしょうか。

また別の子たちに文集を書かせる際には,どんな風に書かせるべきか。

一年かけて考えてみます!