小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

昨日あんなにしたのに,もう忘れたの!?

2010-09-11 09:50:58 | 授業中の攻略法

「今日勉強することは,絶対に覚えましょう。中学生になっても,高校生になっても必ず必要なことですからね。」

先生は精一杯の熱意をこめて,あの手この手工夫して,子どもたちの指導にあたります。

(これは必ず覚えさせたい)というときこそ,力を込めます。

特に,子どものがその分野が苦手だったり,あまり意欲的でないときこそ,こちらも必死になります。

この努力は必要ですよね。

その工夫次第で,子どもの定着も変わってくるし,何よりそこに先生は責任をもつべきでしょう。

そこで忘れてはいけないことは,この努力,責任は,継続していくものだということ。

授業の工夫のおかげで,その一時間は子どもたちがよい反応を示したとしましょう。

そこで先生は「やった。覚えてくれただろう。」と思うけど,そこで終わっていけないということです。

私もよくしてしまいがちです。

あとになって,「あれ?前はできたのに?なんで?」となっちゃいます。

基本,人間は忘れていくものです。

「覚える」という活動には,それなりの規則性があります。

覚えさせたいことは,「一時間に集中して」ではなく「時間を分散して何回も」!

これは効果的な学習法の王道とも言えます。

人間の脳のメカニズムです。

一時間にどれだけ印象的なことを取り入れたからといって,脳は忘れていく。(自然と情報を整理していく)

その印象の度合いで忘れていく程度も変わってはくるが,たった一回で100%を保証することはできません。

それよりも,何回もたたきこむことです。

何回もたたきこまれることで,脳(海馬)は「あぁ,これは大事なんだな。よし,情報として留めておこう」と記憶を確かにします。

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受験勉強などがまさしくこの重要性を表していると思いますが,これは何も学習に限ったことではないようです。

私たちだって,たった一日を一緒に過ごした人より,時間は短くても近所で何度も顔を合わせ,あいさつを交わす人の方が親しみを感じるものですよね。

うん,確かに。

だから,授業においてもこの原則を踏まえておくことです。

「今日勉強することは,絶対に覚えましょう。中学生になっても,高校生になっても必ず必要なことですからね。だから,今日だけでなく,明日もあさっても,一週間後も復習をしますよ。」

こう言ってあげましょう。

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