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小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

自分に1学期の通知表を付けてみました

2017-07-24 22:39:00 | 教師力UPの攻略法
自分の新しい学校での1学期を総括してみたいと思います。
4月に赴任し、学校もその中での立場も大きく変わって、私のこの四ヶ月間ははどうだったのでしょうか。
〇体調を崩すこともなく元気に過ごせた
〇通勤が長くなったけど、意外とすぐ慣れた
〇トータルで「いい学校だ」と思える
〇任された4年生担任では、クラスに大きな問題もなく過ごせている
〇久しぶりの担任で、子どもたちと過ごす毎日を楽しく思える
〇仕事もリズムよく進められていて毎日定時に退庁できている。
〇仕事の持ち帰りもなく、家族との時間はこれまで通り確保できている

よかった点としてはこんな感じです。

逆に
▲クラスの子ども一人一人の心に寄り添えているかは自信がない
▲どうしても以前と比べると、仕事全般に対していまいち張り合いを感じない(やることがなくて持て余している時も…)
▲毎日定時退庁ということもあり、他の同僚との接点も少なく、仲の深まりがない
▲「地元在住の先生」たちと比べると、遠いところから通う私は地域の人や保護者からは存在感が薄いだろう

こんな感じでしょうか。

3月まで教務をしながら学校運営に関わり、算数指導など実績を重ねて表彰まで受けて調子に乗っていました。笑
そこから一担任に戻り、純粋な楽しさに心から喜んでいるのと同時に、何となく自分の仕事に手応えを感じられないという、両方の感覚に挟まれている感じです。
もちろん、これから▲の項目を打ち消す努力と工夫をしていくことが、私のこれからの課題ということになります。
謙虚にやっていきたいと思います。

「精一杯の授業≠良い授業」→この切なさ

2017-07-19 21:05:41 | 教師力UPの攻略法
校内研修の一回目の研究授業がありました。
今回は3学級が授業を打ちます。
私は研修主任としてこれらの授業に向けて色々とお膳立てをしてきました。
なのでどんな授業をしてくれるかと、楽しみにすると同時に、それなりの授業をしてくれなきゃという責任感とがありました。

そして、いざ授業。
3人の先生とも、本当によくがんばってくれました。
教具やICTなど、十分すぎるほどの準備をして、子どもたち一人一人に丁寧に丁寧に手立てを組んでいました。
まずはその姿を見て係としてうれしくなると同時に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
研修を大事にし、学校のためによいものを提供しようという姿勢がよく伝わってきましたから。
授業が終わると、その先生たちの所へ駆けより、深々と頭を下げてお礼を言いました。
本当にいい先生たちです。

しかし…
結論から言うと
「一生懸命やった授業が、いい授業とはかぎらない」
こう言わざるをえない授業でした。
いずれも。
いや、単なる授業と見るなら、それなりにいい授業だったのかもしれません。
しかし研究授業にはテーマがあります。
ねらいがあります。
その視点から見るなら、厳しい言い方になりますが、物足りないものでした…
先生たちは精一杯していた分、その成果が上がらなかったことが残念ですし、何より研修主任として自分に責任を感じます。

うーん
まあ、研究の深まりはなかったにしろ、いろんな意味で個人的には大いに勉強になりました。

隣のクラスの新採が研究授業

2017-07-09 12:40:13 | 教師力UPの攻略法
今日は同学年ペアの新採が初めての研究授業をしました。
大学からストレートで上がってきたがんばり屋で、正真正銘の初研究授業です。
私は同学年の学年主任であり、指導教官はまた別にいるので、この研究授業に向けて私が特に指導するということはしませんでした。
「船頭多くして船山上る」
はこの世界でよくあることで、今までにも散々見てきましたから。笑
以前に私も別の新採を指導教官として世話してきたこともありまが、そのときとはまた違う心境で今日の授業を見てました。
なんというか、「温かい親心」みたいな感じです。
私も老けました。笑
研究授業の中身はどうであれ、この子が毎日よくがんばってるのは誰よりもそばで見ていますから。

そして今日の授業。
新採らしく、緊張して、力んで、夢中になっていましたね~
そしてやり終えたあとのあの全て出しきった脱力感たっぷりの顔がよかったです。
もちろん授業の中身に課題はたくさんありますが、まずは何より、その
全力を出せたことに合格点をあげたいですね。

老けた親心で見守る学年主任も、自分のことのように嬉しかったです。

夜9時の電話は隣のクラスの新採先生でした

2017-06-26 21:33:10 | 教師力UPの攻略法
新採のパートナーがもうすぐ一回目の研究授業を迎えます。
その事前に、私のクラスで本番と同じ場面の授業をしました。
リハーサルといったところです。
私はその時間は教室の後ろから偉そうに見てるだけでした。

新採はこの一時間のためにものすごくたくさんの準備をしていました。
算数なのですが、使う道具だけで大きな紙袋3つ分も準備していました。
具体物の模型やら、掲示用の張り物やら、紙袋から出てくる出てくる。
普段手軽な授業ばかりしている私なので、それに慣れている子たちはそのいろんな飾り物だけで興味津々でした。笑
(えらいな…いつの間にこんなに準備したんだろう)
と思いましたが、「いつの間に」って、もちろん夜な夜な準備してるわけですよね。
毎日確実に5時には帰る私ですので、その姿を見たことがないだけです。
ある日なんか、夜9時ごろ私が家で子どもたちも寝かしつけてテレビを見てくつろいでいたら、この新採から電話がありした。
仕事のことでの電話でしたが
「え、まさかまだ学校?」
「はい。全然学校ですよ。」
私はいつも新採を放ったらかしにして、なんて冷たい主任なんでしょ… 笑

そんながんばり屋のパートナーがしてくれた授業は、たくさんの飛び道具が出てきましたが、初任者らしく、まとまらない、粗削りな授業でした。
予定していた半分も終わらずに
「あとは明日担任の先生とやってください」
と丸投げされて終わりました。笑

パートナーは今、授業を作ることの難しさや奥深さに触れている真っ最中です。

隣のクラスに入ったおじいちゃん先生が魔術師

2017-06-08 20:30:14 | 教師力UPの攻略法
同学年パートナーの新採が校外研修に出ている間、代替の担任として別の先生が来てくれています。
新採はこうしてよく留守にするので、年間を通して固定の先生が入ってくれるシステムがあります。
今回それを引き受けてくれた先生は、すでに定年退職したベテランの方でした。
「退職後しばらくゆっくりしてたけど、ちょっと働こうかなと思って」
ということでした。

新採のクラスもなかなか元気ものが多くて、新採も毎日奮闘しているので、代替の先生が入ってどうなるかと、私も学年主任として気になるところです。
そして正直に言うと、年配のおじいちゃん先生ですので、あの元気ものたちをまとめられるか、それを心配する面もありました。
その先生が学校に来ました。
なんとも穏やかで優しそうな紳士という感じの方でした。
私の心配は一層強くなりました。
そのおじいちゃん先生は、初めての学校に慌てる様子もなく、ごく自然に教室へと向かっていきました。
そしてしばらく、私も隣のクラスの様子を気にしながら過ごしていましたが…

なんとも、そのクラスがいつになく落ち着いているのです。
おじいちゃん先生は終始穏やかにしています。
やんちゃな子たちに大きな声を出すこともありません。
隣があまりに静かだから、だれもいないのかと思ったら、みんないて黙々と授業をしていました。

驚きました。
おじいちゃん先生が
魔法でもかけたのかと。笑
ただ、その穏やかな先生は、授業をものすごく丁寧にしていました。
それは授業後の板書を見ても伝わってきたし、チラッと覗いたときの授業中の立ち振舞いがまさしくそうでした。
子ども一人一人の声を丁寧に聴き、一人一人のノートを丁寧に見ていました。
それでいて、自然と授業がスムーズに流れるし、やっぱりおじいちゃん先生は終始穏やかです。

やっぱり先生で変わるもんだなあ
いきなり入った見ず知らずの先生が、一瞬でクラスの雰囲気を変えていました。
「老獪」
という言葉が浮かびました。
スポーツでよく言いますが、教員では初めての見ました。

あの人柄。
あのオーラ。
私もいつか欲しいです。笑