昨日、逗子市社会教育出張講座「あなたもエッセイスト」1日目がありました。
参加者のひとりが「天声人語を写経している」とおっしゃっていました。
新聞社の論説委員が執筆するコラムは、主題・構成がしっかりしていて勉強になりますよね。
同じ字詰め行数で1か月分の天声人語を書き取ることができる「書き写しノート」も売られているとか。
音読して録音し再生して聴いてみることで、自分が書いた初稿の欠点を見つけるという方も。
それぞれの文章上達法を面倒がらずに実践しているのが素敵だなと思いました。
↑小坪コミセン前からの逗子マリーナ。
帰途、レインボウベーカリーでランチ用のパンを買いました。ワンランク上のおいしさなんです。
共通テーマ「玉」でTが書いた詩を投稿します。
青い実
「バアバ 宝石だよ」
五才の孫が飛び込んできた
青い小さい玉を持っている
「庭にあったよ」
いつも草むらを見ている
虫好きの孫
「リュウの髭の実だわ」
「何それ」
「そういう名前の植物」
「でも宝石だよね」
大事そうに小さな入れ物に
そっと入れた
ジュズ玉で首飾りを作り
「宝石」と
はしゃいでいたのは
六才の時の私
今日の海岸中央通り。
夏の季語「汗」でひねりました。
背(せな)の汗シャツ吸い付きて艶めかし
きよらなる汗に貼り付く和毛(にこげ)かな
汗臭きマントあおりてステージへ
寝汗して歪(いびつ)な卵産み落とす
↑これが今日のカナブン北久里浜句会で入選したんですけど、上句と下句を変えた方がいいんじゃない?ってことで、結局次のようになりました。
昼寝覚歪な卵孕みをり
先週末の水彩画勉強会のモチーフの中心は、絵本「すずめくんどこでごはんたべるの?」(たしろちさと絵・文)でした。
ライオンの檻に来た主人公のすずめくんを絵では省略しちゃいました。だって小さいから
久しぶりに絵本を読んでほっこりしたくなりました。
夏の季語じゃないけどイメージに夏の暑さが浮かんでくる「カレー」でひねってみました。
横須賀カレーフェスで食べた焼きチーズカレーと鯖カレー
戦艦に夏雲の立つカレーフェス
迅雷やガラムマサラを振り入れる
レトルトカレー各種揃へて夏に入る
草刈りて猪肉カレーよそいけり
砂日傘カレーにプラのスプーン刺す
オリエンタルカレーの紙箱水中花
下北にカレーを仕込む明易し
小笠原学園句会で本選に入ったのは、この俳句。
山小屋のロイヤルカレー風渡る
今日の小笠原学園俳句レッスン。「風死す」で詠んだAの句が特選を獲得しました。
巴里の風死して絶筆画黒々
「破調の調べが面白くエネルギーがある」との講評をいただきました。
やったー! なんかかっこいいなと思って前回この夏の季語を兼題として提案したのは私です
「風死す」で他にこんな句も詠みました。
ルートセブンの英字看板風死せり
共通テーマ「玉」でAが書いた詩を投稿します。
玉のかがやき
定植に最適な状態まで育ったら
軽トラに乗ってやってくる
苗に出会いたくて
春 境内の植木市に通った
ひっくり返したビールケースに
ついに並んだ苗ポット
小畑に植えて一箇月
小さな一番果を味噌汁に
さらに一箇月
炎帝を紫色にはね返す
玉のような実りがいくつも
夕食に使おうと外に出ると
いちばん大きくつややかな実が
今朝まであった枝から消えていた
切り口の刃物痕
見事な玉の誘惑に負けた人間の仕業か
翌朝 またひとつ消えている
フェンスの向こうに
半分以上つつき食べられた
実が落ちていた
わたしの茄子のかがやきには
人も鳥も抗えないらしい
今年は各地で夏祭が開かれるようになってよかった! 明日が小坪天王祭の本祭なんですね。
小坪コミセンに寄ったら、入口前にAが講師を務める「あなたもエッセイスト」のポスターが。
この講座は逗子市社会教育出張講座として沼間と小坪で交互に開催されています。
今年は小坪コミセンで、2日程とも受講できる人を対象に7月20日と8月3日に行います。
1回目受講後作品を書いて提出していただき、2回目はその講評会という2回連続講座です。
今年はどんな市民エッセイストの作品に出会えるか、楽しみです。
新しい共通テーマ「坂」でEが書いた詩を投稿します。
海坂(うなさか)
天上の月は球体
三日月はこの大地の影とも見える
なによりも海浜に立って沖合に目をやると
水平線はほのかに丸みをおびている
古人は海坂と称した
わが祖先は
海が円いと知っていたのだ