昨日のクイズの正解は、すべてBでした。
Q1
「流れに竿さす」を、傾向に逆らってある事柄の勢いをそぐことと思っている人が半数以上。「水をさす」という慣用句のイメージと混同しているのかな?
本当は、傾向に乗ってある事柄の勢いを増すことです。
Q2
謙遜しているつもりで「役不足ですが…」と言ったら「自分の実力に対して役目が軽いけれど…」という傲慢な挨拶だと思われてしまいます。
「役者不足」より「力不足」と言うようにした方が、間違える危険性がなくなりますね。
Q3
「議論が煮詰まる」を、若い世代では結論が出せない状態として、年配の世代では結論の出る状態として使っている傾向が。
意見が出尽くして結論が出る状態になるというのが、本来の意味です。
エッセイ講座でこういうクイズを出すことがあるのですが、文芸作品には慣用句を使わないほうが賢明と言い添えています。理由は次の3点。
●手垢の付いた表現で文章に新鮮味がなくなる
●読者の年代などによっては真逆の意味に誤読される可能性がある
●書き手本人が間違った意味で使ってしまう危険性がある