自由題でTが書いた詩を投稿します。
交錯する時間
ジャカランダの花が咲いた
影はさらに濃くなり
世界は湿り始めた
朝方 夢を見た
三十才の私と二才の息子に
奥沢の公園で短い間親しかった
おばあちゃんが話しかけていた
やわらかな風が吹いて
息子はかたことをしゃべり笑っていた
名前も忘れてしまった四十年前のおばあちゃん
の 笑顔ははっきりしていた
昼下がり
二才の孫が遊びに来た
汗をかきながら
虫かごを見せる
黄色い蝶が入っている
二才の頃の息子によく似ている
容易く夢の時間につながってしまう
紫の花が揺れて この日
夕暮れはいつまでも明るかった
交錯する時間
ジャカランダの花が咲いた
影はさらに濃くなり
世界は湿り始めた
朝方 夢を見た
三十才の私と二才の息子に
奥沢の公園で短い間親しかった
おばあちゃんが話しかけていた
やわらかな風が吹いて
息子はかたことをしゃべり笑っていた
名前も忘れてしまった四十年前のおばあちゃん
の 笑顔ははっきりしていた
昼下がり
二才の孫が遊びに来た
汗をかきながら
虫かごを見せる
黄色い蝶が入っている
二才の頃の息子によく似ている
容易く夢の時間につながってしまう
紫の花が揺れて この日
夕暮れはいつまでも明るかった