湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

生の句

2021-03-05 16:04:39 | 文学
昨年は、第22回NHK全国俳句大会の題「生」で私たちも作句しました。
その中から、点の入ったものや添削したものを改めてまとめてみました。

息苦しさ耐えて今年も春を生き
一生の願い叶ひて古草に



生きる意味求めかねてやみみずはう
生花店作業場に落つ薔薇の棘
梅雨晴に古里語る生き証人
生ビール両手で六個運び来る
マスク取り生ビールの泡髭になり
まず生中酔えばますます声高し
生きながら世の中心地積乱雲
今生をうたえ踊れや夏祭
今生の空に名残の花火かな
今生や花火消えゆく間までなし
今生にあと幾度の酷暑かな
今生の夏に戦の聲を聞く


生活科の野外授業で椎拾う
掃苔や先を越したる生花あり

無季
恩讐や泪橋に献ずる生花
夏にいっぱい詠みましたね。集まって句会ができるようになったら、この中からみんなで天地人を決めたいと思います。
コメント
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