自由題でAが書いた詩を投稿します。
春の悲観論
ここに生まれることは
新たな傷を身に刻みつけること
回復できずに泣いて過ごすこと
もうまっさらではない
たとえば鼓膜を
たとえば膝を
たとえば歯を
たとえば腸壁を
ついばまれる前の
状態に戻そうとしても
鴉に嘲笑われるだけ
欠けた貝殻を踏んで
海岸を歩きつつ
新たに出会った人に
打ち明け話をしてみる
生前に引き返したり
晴れた空に昇ったりすることを
望んでも仕方ないから
に他ならない
春の悲観論
ここに生まれることは
新たな傷を身に刻みつけること
回復できずに泣いて過ごすこと
もうまっさらではない
たとえば鼓膜を
たとえば膝を
たとえば歯を
たとえば腸壁を
ついばまれる前の
状態に戻そうとしても
鴉に嘲笑われるだけ
欠けた貝殻を踏んで
海岸を歩きつつ
新たに出会った人に
打ち明け話をしてみる
生前に引き返したり
晴れた空に昇ったりすることを
望んでも仕方ないから
に他ならない