湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

夏の蝉・秋の蝉

2020-08-16 17:54:07 | 文学
今朝のNHK俳句でやっていましたが「蜩(日暮、かなかな)」は秋の季語。あと「つくつく法師(法師蝉、つくつくし)」もね。
それに対して「蝉(油蝉、みんみん蝉、にいにい蝉、熊蝉など)」は夏の季語。鳴き出す時期や音色で、夏と秋に分かれるんですね。
夏蝉句 蝉時雨止みそびれたる驟雨かな
秋蝉句 かなかなとこみあげてきし別れかな
日本の微妙微細な季節感、出せたかな?
では、それぞれの季節の蝉の名句を。
夏蝉句 
蝉の羽化はじまつてゐる月夜かな 大野崇文
油蝉死せり夕日へ両手つき 岡本眸
夜の蝉人の世どこかくひちがふ 成瀬櫻桃子

秋蝉句
たつぷりと鳴くやつもいる夕ひぐらし 金子兜太
蜩や村に伝はる神隠し 松本健
かなかなかなかなやうやく米買ひに 種田山頭火


空蝉(蝉の殻、蝉のもぬけ)は夏の季語です。
コメント
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