湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

熱の詩パート2

2019-05-31 09:57:33 | オリジナル
共通テーマ「熱」でAが書いた詩を投稿します。

状態方程式

扉をこじあけるのに
鍵がいるのか
本当に必要なのか
ずっと見つからぬ
鍵はないのか
本当は存在しないのか
金属の物体は苦手だ
あえて探していない

あくびで目玉が曇っている
怠け者の君とわたしの
なんの価値もない熱が
むなしくぶつかり陽炎立つ
気体はあてどなく昇っていく
冷めてしまったら液体になる
楽になったら固体になる

むなしく体温を保つ
それだけのために
わたしたちは食わねばならぬ
互いを食わねばならぬ
楽になるのは死ぬ時だ
楽になったら死に時だ


コメント
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