湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

地味な花・地味なジャンル

2014-10-22 01:25:15 | 
先週、逗子文化プラザギャラリーで開催していた山野草展で、市内の山野草愛好家の方々が丹精した草花を鑑賞させてもらいました。
 斑入ヤブコウジとホトトギス
今、市内の湿度の高い斜面など地味な場所で地味に咲いているホトトギスは、市制30周年を記念して昭和59年に制定された、れっきとした逗子市の花なのだ 
メジャーな花はいろんな市町村でカブっていたりしますが、日本全国でホトトギスを市の花にしている市は他にないでしょう
逗子ゆかりの作家・徳冨蘆花の大ヒット作「不如帰」にちなんでいるかは不明です。
 
写真の蘆花愛用の文机と火鉢が展示されている郷土資料館に続く坂道にも、ホトトギスが咲いてます。

地味といえば、現代詩というのも地味なジャンルです。
昨日も触れた辻井喬「詩が生まれるとき 私の現代詩入門」では、現代詩が背負っている困難として伝統からの断絶想像力の崩壊の2つが挙げられています。そしてベケットの想像力は死んだ。想像せよという言葉を引いて巻を結んでいます。
テレビやインターネットでジャンクを含む無数の情報が忙しく行き交っている社会に棲息しながら、書く時・読む時にじっくりと想像を膨らませるのは、本当に難しいですよね。
でも、詩が絶滅した世界はきっとディストピアです。
コメント
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