「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

Bob Dylan (ボブ・ディラン)の「Saved」を聴く。俺「Mash」にとって、コレは特別な時間なのです!

2018-04-23 14:30:17 | BOB DYLAN
ボブがフジ・ロックの為に来日する。
で、相変わらず俺「Mash」と言えば
単独公演を望んでいるんだけれど、
そんな思いと共に、この盤を流しているんだ!

ボブについて書くとなると
ついつい長くなってしまう。
そりゃそうだ!彼ほどの男は居ない!
そう!彼こそが本当の「MAN」だ!

で、その本質に迫ると本当に長くなるので、
今日はこの盤に迫る!そう!大名盤だ!
「Saved」
(カバー差し替え前のアメリカ盤オリジナル)

先に言っておくけれど、
これを超える盤なんて「ビートルズ」や
「そのソロの数枚」を抜かしては
俺に取っては、全く見当たらない!

強烈な盤全体を覆うこのグルーヴは
どこまでも深いヴォーカルとコーラス
そしてキリスト教への傾倒が
彼独自のゴスペルへと繋がって
「比類無きサウンド」を生み出した傑作!

俺はジャケ裏に記された曲目を見るだけで
涙が出て来てしまう…
本当に、本当に素晴らしい重みなんだ。

20代の時に会社の先輩「K」と飲みに行き
2人の酔いも最高に達すると
彼とこの盤の曲目を、1曲ずつ言いながら
「アレが音楽なんだよ!」
と語り合ったっけ…

で、彼のその「キメ台詞」が出たら
それが帰宅の合図だった。んだよなぁ(笑)

話は変わるが
The Bandの1st「ビックピンク」は素晴らしい。
特に「その重さ」は本当に素晴らしい。
でも、そこ入っていて欲しいものが有る
「美しい心の音や声」だ!

そして、その全てがこの「Saved」にはあるんだ!
逆に言えば、この盤にしか無い美しさ…
「音楽が持つ究極の美しさ」「重さ」
そして「厳かさ」が盤全体を覆う!
コレなんだよ!「音楽」ってえのは!

本作に収められた
「What Can I Do For You?」
コレは色々な意味で俺の人生を変えた一言だ。
「All You Need Is Love」
と共にね!

俺は幼少の頃に、この盤から多くを学んだ。
ゴスペルへ傾倒するキッカケにもなった。
俺にとって「大切な盤」であり、
信じ難いくらい「全く色あせない普遍性」
がこの盤には渦巻いているのだ!

最初に耳にしてから20年以上が過ぎた。
でもね、「その深さ」は、より増している!んだ。

「生きる」という事、その全てを言い表わした盤!
「コレ以上の音楽って本当に無い!」
と思っている。

ボブが本作を作り出した時の年齢を俺は越えた。
彼は今でも「音楽をヤル覚悟」が有る!
コレはポールやストーンズと共に凄いコトだ。
「全てを手に入れた彼ら」
にしか音楽を続けられないのかもしれないなあ…
なんて思う。

俺には「音楽を続ける」という
「理由」も「気力」も「覚悟」も無い。
でもね俺には
「スポーツを一生、しかも高レベルで続ける覚悟」
が十分にあるんだ!

きっと彼らの「高純度な音楽」を聴き続けて
無意識に「俺は不要」だと悟ったんだろうな。

今日もこの「Saved」を回す。
この盤には、いつでも「強烈なボブ」が居る。
そして俺はやっぱり思う。
「俺が歌う理由もギターを弾く理由も何一つ無い」
と。

ただ出来るコトが有る。それは
「この盤を聴くべきだぜ!」
と、全世界の人々に伝えて行く事だけだ!
まづはコレを読んでいる君にハードパンチ!

えいっ!

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