「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

追悼・・・ココ・テイラー 

2009-06-06 00:11:01 | 黒人音楽

ココ・テイラーが逝った・・・
享年80歳。

彼女はブルース・レディきってのシャウターであり、
男勝りのシャウトを生かした「極太ブルース」に定評があった

また、ウィリー・ディクソンの秘蔵っ子でもあり、
彼がチェスで作曲、プロデュースし大ヒットした
「Wang dabg doodle」では「女性版ウルフ」と言わんばかりの
凄まじくディープな仕上がりにウットリ~してしまうこと請け合い
(元々ウルフが先に歌った曲ですからね
ちなみにデッドのプレイでも、この曲は御馴染みですよね。

この曲を中心としたチェス時代のベスト盤くらいは必ず聴いて欲しい
多少R&B風の趣も多いが、コレを聴かなきゃ始まらない
それにアリゲーター移籍後の作品
こいつこそ本当に手強いブルース群で、オススメだ

また、映像ですぐに見れるものだと
やはり「American Blues Fes Vol,3」(写真)だろう。
1曲だけだが前出の曲がリトル・ウォルターとの競演でズルムケ

喉の奥から出てくるシャウトの嵐
これこそ彼女の生き様を見せ付けられるようだ

何かメディアでは「ブルースの女王」とか急に言われているけれど、
あえて、俺は「最後のブルース・レディ」と言わせて頂きたい。
ココは「現代のブルース・クイーン」であり、
「ラスト・ブルース・レディ」であった

ココを遡ると50年代の「ブルースの女王」
ビッグ・メイベルの影響を受けているとすぐに分かる。
結局、ココがBB以降の若いブルース・レディである事実は変わらないんだから。

ブルースの奥深さを彼女の死により、
またひとつ知った

今一度ブルース・レディの歴史に耳を傾けよう。

メンフィス・ミニー
マ・レイニー
ビッグ・メイベル
ビッグ・ママ・ソーントン
ヴィクトリア・スピヴィー
そして
ベッシー・スミス

さあ、今夜は風呂で「Wang dabg doodle」を歌ってみようじゃないか

<6/6 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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