僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.752【 義 母 の 詩 】再投稿

2024-07-28 05:00:07 | 
( 再投稿 )

   義 母 の 詩

        にのみや あきら

自分には花を咲かせないで
ひたすらに
夫の花と
子供たちの花を咲かせ
生きていた

自分の着物は縫わず
ひたすらに
デパートの下請けの着物を
他人の艶姿のため
そして家族が着飾るため
縫い続けて
生きていた

一日座ったまま
縫い続けている
足の不便な夫の世話をしながら
子供たちの面倒も見る
仕上がった着物は一級品

2002.2.18.作
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