僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.690【 歪んだ時刻 】改訂版

2024-05-24 05:30:02 | 
( 再投稿 )

   歪んだ時刻

        にのみや あきら

夕方だと思っていた朝
今日は終わりだと感じていた朝
でも、今は今日が始まったばかり
よく注意をして街を眺めると
街行く人は一方向へ流れ
引き締まった厳しい顔をしている
だが
朝日の柔らかさも
街の騒音も
時を感じさせてくれない

夕方だと思っていた朝
今日は終わりだと感じていた朝
歪んだ時刻が
ただ、漂っているだけ

2001.5.29.作
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