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インフルエンザ感染

2005年12月09日 | 体への思いやり

インフルエンザの季節となりました。
皆さん予防接種はお済みでしょうか?

今回はインフルエンザが感染して広がっていく仕組みについて解説しましょう。

インフルエンザウイルスが体内に侵入する経路は、口・鼻・咽頭・喉頭などの
呼吸器系の粘膜上皮への感染がきっかけになります。

これらの細胞内に入ったウイルスは細胞を壊しながら病変が広がっていきます。

細胞内に取り込まれたウイルスは、細胞内の蛋白合成機構を使って、自分自身の
ウイルスの遺伝子やウイルスを構成する物質を作ります。

ウイルス自身の構造ができあがると、感染した細胞の膜から細胞外に放出され、
ウイルスがどんどん増殖していきます。

細胞から放出されて粘膜表面に出てきたインフルエンザウイルスは、咳やくしゃみをする時に、粘膜上の粘液や痰に包まれた状態で、体内から外に出ていきます。

感染者の痰や呼吸器の粘液中には大量のウイルスが含まれているので、感染が拡大します。

特に患者さんは、マスクを着用することが、周りに対するマナーです。