ふろむ播州山麓

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米ステルス戦闘爆撃機と北朝鮮

2013-04-16 | Weblog
 米軍のステルス戦闘機・F117が平壌上空から金一族が住む宮殿にめがけて、急降下と急上昇を繰り返した。同機の爆音と振動はものすごい。この時、金一族と関係者は本当の恐怖を体験した。

 ウソのような話だとわたしは最初、軍事専門家・恵谷治氏の本を読んでも信じられなかった。その本は対談集だったと記憶しているのですが、もう一度読み返そうと探したが書棚にはなぜかない。図書館で借りたのかなと思い検索しても見あたらない。
 するとちょうど4月7日付け「産経ニュースzakzak」で、久保田るり子氏がこのスクープを紹介しておられた。ステルス機の平壌侵入は2005年夏のこと。米軍の作戦名は「5030」で、対北朝鮮心理作戦・動揺計画と呼ぶそうです。
 にわかには信じがたい話ですが、ほんとうにあった事件だということが判明しました。久保田氏によると作戦に参加したF117のパイロットが米軍事専門誌「エアフォース・タイムズ」で証言した。その時のパイロットは「私にとって最も記憶に残る任務は、北朝鮮の領空をかき回したことだ…その任務のことを考えると、気が遠くなるようだ」
 なぜ北朝鮮は、領空侵犯だと抗議しなかったのか? 理由は北の防空体制が、レーダー探知のむずかしいステルス機に対して、まったく役に立たないことをさらすことになるからだ。恵谷氏は、レーダーで「捕捉不能なステルス戦闘機に北朝鮮空軍機は緊急発進すらできなかった」からだと分析している。

 8年前の当時、金正日は健在で正恩は20歳を過ぎたばかりでしたが、たいへんな恐怖心を抱いたはずです。いま米韓合同軍事演習フォールイーグルが続いていますが、米軍はステルス戦闘機F22を投入した。
 また3月末には、はるばる米本土からステルス戦略爆撃機B2を送り込んだ。1機で核爆弾16個を搭載可能で、地下深くまで破壊できる大型爆弾バンカーバスターも運ぶ。
 ステルス機F22かB2が、数日前に北朝鮮領空を侵犯した疑いがあるともいう。レーダー探知が困難なので、韓国も日本も中国も確認できていないが、ありうることである。金正恩にその事実をみせ付ければいい。国内各地にある金家別荘かミサイル基地か、あるいは核開発拠点の上空で爆音のアクロバットを演じれば、正恩はかつての恐怖を思い起こす。
 いずれにしろ米軍は有人のステルス戦闘爆撃機を使って、北朝鮮を挑発したことはあきらかである。またステルス無人攻撃機が出動していないとも断言できない。金正恩氏が激昂するのは当然だ、とも思う。
 ステルス戦略爆撃機B2は14トンもあるバンカーバスターの摸擬爆弾まで北に投下したのであろうか。もしそうなら、アメリカの北に対する脅迫はハリウッド映画なみである。ほとんどの日本人は、口をパクパクと開くしかない。

 ところで2005年のステルス機F117の平壌上空撹乱事件についてですが、当時の在ピョンヤン外国人による爆音や目撃の証言がないことから、今月早々に実施された北領空侵犯の嫌疑同様、首都平壌以外の地で起きたアメリカによる挑発行為であろうと思わざるをえません。ステルス機はレーダーには見えなくとも、人間の肉眼は視認します。
<2013年4月16日>
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