公営ジャアナル10月1日号の「寸言」より。
競輪事業活性化プランについて。
・F2問題検討委員会を設置。開催規模及び活性化について検討を開始。
ってやっと腰を上げたのか?
・振興会はトップ選手の強化としてS級1班の上に「SS級」の格付けを設ける予定。
果たしてそれに見合う選手って今いるのか?って考えないとな。慎重に考えないと、結局破綻したKPK制度の二の舞になりかねない。
・同級選手の希望を踏まえ、1ヶ月程度のオフ期間の導入を検討。
ま、それはいいだろうね。何だったら3ヶ月ぐらい競輪に出なくてもいいという形にしてもいいかも。
但しそれは競輪に限ったことだけの話であって、要は五輪、世界選手権を目標とするためにW杯に出るためとかいった、要は競輪から一旦「離れる」という意味でないとな。ただ休んでいるだけだったら全く意味がない。
オフシーズンが比較的きっちり決められている自転車競技界だけど、実際には「違う」わけで、ロードの選手が冬季競技である6日間レースやシクロクロスに出たり、はたまたトラックの選手がロードでも走るといったことは通例化している。つまり、実質シーズンオフがない選手が少なくないということ。そのあたりを履き違えないように。
・落車を伴わない失格判定基準の簡明化。
これは降着制度を設けるという意味か。だったらいいんだけど。UCIルールでもそうなっているし。
・A級の補充制度の廃止
要はこの制度って、一般戦とかいったレベルにおけるものだったし、特にこのクラスはほとんど売れることなんてないんだからいいんじゃないか。
と書いてみたけど、何度も言っているように競輪が今率先してやるべき課題ってのは、せいぜい5つか6つぐらいだろ。ところがそれが全然「入ってない」ね。
上から順番にまず着手せねばならないこと、
1.開催削減(F2半減)
2.発売削減
3.それに伴う選手の大量首切り(A級3班全廃)
4.一部を残してG2の全廃。記念競輪の開催日数短縮
5.国際ルール(UCIルール)の導入
それと「競技規則改悪反対」の件についてだけど(ご自由にお持ち帰りください、とのことだから掲載させていただきます。でもこれ後●選手ではないのか、どうみても。)、基本的には現行のルールに私は「賛成」だから改悪に「反対」(要はあの方が言っているみたく、「昔のルールに戻してください!」には断固反対)ってこと。ただ・・・
現行のルールを遵守できていない選手がいかに多いか。これが問題。
とりわけ競技規則第13条による失格って内側追い抜きのことだろ。この失格をやらかす連中って毎日のようにいるね。学習能力あるのか?
毎回同じ失格をやらかす競技なんて他を探してみても競輪だけ。とりわけルールが厳しいゴルフの選手に「笑われるぞ」。
現行のルールをきっちりと守れない限り、UCIルール導入って難しい。UCIルールはつきつめてみていくと細かいルールとなっているからね。
とにかく、競輪が今抱えている根本の問題から目をそらすな。ま、そらさねばならないってことならば仕方ない。
そのときは競輪「ご臨終」を覚悟せねばならないってことだけど。
それと外のスペースを見つける選手が下手な選手も少なくないわけで、これまた、苦し紛れに内側から入り込もうとするわけです。
おっしゃるとおり、スプリンターレーン(内線と外帯線の間隔)にかかるルールをローカルルールからUCIルールにして、加えて降着制度を導入するようになれば多少は内側追い抜きという、サッカーやラグビーでいうところの「オフサイド」とよく似た卑怯プレーを防止できるのかもしれません。
そして、この内側追い抜きプレーを撲滅の方向へと持っていかねば、UCIルール到達はおぼつかないようにも思うわけです。
依然として、「競技のケイリンと競輪は違う」といった子供じみた話を続けなければならないというのも限界のようにも感じ、そうなると一旦今の競輪の体制そのものをぶっ壊して、全く新しい体制に作り変えていく他ないようにも感じるようにもなりましたが。