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オークス2024回顧

2024-05-20 07:30:10 | 大レース回顧集



(オークス、2024年5月19日 15:40、GI、東京11R、芝・左2400m)

5月19日の東京11R・第85回オークス(3歳牝馬、GI、芝2400メートル、18頭立て、1着賞金=1億5000万円)は、クリストフ・ルメール騎手の2番人気チェルヴィニア(美浦・木村哲也厩舎)が直線外めから鋭く差し切りV。前走の桜花賞13着から巻き返して樫の女王に輝いた。タイムは2分24秒0(良)。

桜花賞馬で1番人気ステレンボッシュは中団追走から直線は内から抜け出すも1/2馬身差の2着に惜敗。2着から1馬身3/4差遅れた3着には3番人気ライトバックが入った。

チェルヴィニアは、父ハービンジャー、母チェッキーノ、母の父キングカメハメハという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は5戦3勝。重賞は2023年アルテミスS(GⅢ)に次いで2勝目。木村哲也調教師はオークス初勝利、C・ルメール騎手は17年ソウルスターリング、18年アーモンドアイ、22年スターズオンアースに次いで4勝目。

◆C・ルメール騎手(1着 チェルヴィニア)「勝つ自信はありました。彼女はポテンシャルが高いと思ったので、自信を持って乗りました。今回は2400メートルだったから、最初は軽く乗って、3、4コーナーまで我慢させたかった。直線はすごくいい脚でした。本当のチェルヴィニアをみせてくれました」


2024年 オークス(GⅠ) | 第85回 | JRA公式



11 レース 優駿牝馬(GⅠ) (第85回 オークス) 3歳オープン 2,400(芝)(牝) 15時40分

天候・曇 芝・良 本賞金:15000,6000,3800,2300,1500万円

  1 1 ミアネーロ 牝3 55.0 津村明秀 林徹
  1 2 クイーンズウォーク 牝3 55.0 川田将雅 中内田充
  2 3 エセルフリーダ 牝3 55.0 武藤雅 武藤善則
  2 4 パレハ 牝3 55.0 田辺裕信 新谷功一
☆ 3 5 コガネノソラ 牝3 55.0 石川裕紀 菊沢隆徳
  3 6 サンセットビュー 牝3 55.0 三浦皇成 新谷功一
◎ 4 7 ステレンボッシュ 牝3 55.0 戸崎圭太 国枝栄
  4 8 ホーエリート 牝3 55.0 原優介 田島俊明
  5 9 ラヴァンダ 牝3 55.0 岩田望来 中村直也
X 5 10 アドマイヤベル 牝3 55.0 横山武史 加藤征弘
  6 11 ヴィントシュティレ 牝3 55.0 北村宏司 古賀慎明
★ 6 12 チェルヴィニア 牝3 55.0 ルメール 木村哲也
△ 7 13 スウィープフィート 牝3 55.0 武豊 庄野靖志
〇 7 14 ライトバック 牝3 55.0 坂井瑠星 茶木太樹
  7 15 サフィラ 牝3 55.0 松山弘平 池添学
  8 16 ショウナンマヌエラ 牝3 55.0 岩田康誠 高野友和
▲ 8 17 タガノエルピーダ 牝3 55.0 M.デム 斉藤崇史
  8 18 ランスオブクイーン 牝3 55.0 横山和生 奥村豊


11 レース 優駿牝馬(GⅠ) (第85回 オークス) 3歳オープン 2,400(芝)(牝) 15時40分

1 枠6緑 12 チェルヴィニア 牝3 55.0 C.ルメール 2:24.0 12 9 9 10 34.0 482(-6) 木村 哲也 2
2 枠4青 7 ステレンボッシュ 牝3 55.0 戸崎 圭太 2:24.1 1/2 9 9 9 12 34.0 458(-4) 国枝 栄 1
3 枠7橙 14 ライトバック 牝3 55.0 坂井 瑠星 2:24.4 1 3/4 15 14 13 15 34.1 476(+6) 茶木 太樹 3
4 枠1白 2 クイーンズウォーク 牝3 55.0 川田 将雅 2:24.4 クビ 5 5 5 4 34.7 522(+8) 中内田 充正 5
5 枠8桃 18 ランスオブクイーン 牝3 55.0 横山 和生 2:24.4 ハナ 3 3 3 2 34.9 436(-4) 奥村 豊 14
6 枠7橙 13 スウィープフィート 牝3 55.0 武 豊 2:24.6 1 1/2 18 18 16 12 34.5 466(+2) 庄野 靖志 4
7 枠3赤 6 サンセットビュー 牝3 55.0 三浦 皇成 2:24.8 3/4 16 16 16 16 34.4 450(0) 新谷 功一 15
8 枠2黒 3 エセルフリーダ 牝3 55.0 武藤 雅 2:24.9 1 1/4 13 14 16 16 34.5 468(+4) 武藤 善則 11
9 枠5黄 10 アドマイヤベル 牝3 55.0 横山 武史 2:25.0 クビ 7 7 6 6 35.1 484(0) 加藤 征弘 8
10 枠4青 8 ホーエリート 牝3 55.0 原 優介 2:25.0 クビ 17 16 12 6 35.2 460(0) 田島 俊明 13
11 枠5黄 9 ラヴァンダ 牝3 55.0 岩田 望来 2:25.1 クビ 6 6 6 6 35.2 466(0) 中村 直也 12
12 枠3赤 5 コガネノソラ 牝3 55.0 石川 裕紀人 2:25.2 3/4 13 13 13 12 35.0 448(0) 菊沢 隆徳 7
13 枠7橙 15 サフィラ 牝3 55.0 松山 弘平 2:25.3 3/4 9 9 6 6 35.5 448(+16) 池添 学 10
14 枠1白 1 ミアネーロ 牝3 55.0 津村 明秀 2:25.3 ハナ 7 7 9 10 35.3 476(+4) 林 徹 9
15 枠2黒 4 パレハ 牝3 55.0 田辺 裕信 2:25.3 アタマ 9 12 13 16 34.9 422(0) 新谷 功一 17
16 枠8桃 17 タガノエルピーダ 牝3 55.0 M.デムーロ 2:25.8 3 3 3 4 4 36.1 440(+4) 斉藤 崇史 6
17 枠8桃 16 ショウナンマヌエラ 牝3 55.0 岩田 康誠 2:30.7 大差 1 2 2 2 41.3 466(-4) 高野 友和 18
18 枠6緑 11 ヴィントシュティレ 牝3 55.0 北村 宏司 2:33.8 大差 2 1 1 1 44.9 466(+4) 古賀 慎明 16

ハロンタイム 12.4 - 10.8 - 11.5 - 11.5 - 11.5 - 12.1 - 12.8 - 12.9 - 13.4 - 12.2 - 11.5 - 11.4
上り 4F 48.5 - 3F 35.1
コーナー通過順位
1コーナー (*16,11)-(17,18)2,9(1,10)(4,7,15)12(3,5)-14,6,8-13
2コーナー (16,*11)=(17,18)-2,9(1,10)(7,12,15)4,5(3,14)(6,8)13
3コーナー 11=16=18,17,2(9,10,15)(1,7,12)8(4,5,14)(3,6,13)
4コーナー 11-(16,18)(17,2)(9,10,15,8)(1,12)(7,5,13)14(4,3,6)
払戻金
単勝
12 460円 2番人気
複勝
12 140円 2番人気
7 110円 1番人気
14 190円 3番人気
枠連
4-6 640円 2番人気
ワイド
7-12 260円 1番人気
12-14 760円 10番人気
7-14 380円 2番人気
馬連
7-12 590円 1番人気
馬単
12-7 1,300円 3番人気
3連複
7-12-14 1,690円 1番人気
3連単
12-7-14 8,060円 9番人気



・12 チェルヴィニア・・・ステレンボッシュを見るように競馬を進めた。直線に入り、ステレンボッシュが先に抜け出すと、その外から一気に迫り、最後は半馬身抜け出し優勝。

アルテミスステークスではスタートでやや出遅れながらも、直線だけで目の覚めるようなスパートを演じ快勝。一躍、2歳女王の最有力候補に挙がったが、左トモに違和感を覚えたことから、阪神ジュベナイルフィリーズを回避。その後出走することなく、ポン駆けで桜花賞に挑んだ。しかし、直線で失速し13着。それでも、明け2走目にあたることもあり、今回のオークスでは2番人気に支持された。

鋭い差し脚を披露する牝馬は今や珍しくなくなったが、「現代風」の、上がり最速で一気に抜き去る、というタイプではなく、狙いすましたかのように「力でねじ伏せる」形で抜き去る、という点において、1971年に秋の天皇賞と有馬記念を連覇した、トウメイとダブる。つまり、2000~2400mのレースで、牡馬と伍して戦えるような「大物感」を垣間見た。今後のローテーションに注目したい。

・7 ステレンボッシュ・・・直線で満を持して先頭に立った瞬間は二冠いただき、という感じを覚えたが、最後は、マークしていたチェルヴィニアにねじ伏せられた格好。距離自体、2400は少々長かったかもしれない。

・14 ライトバック・・・道中後方のままで、直線も捌くのに苦労したが、最後の最後で激戦の3着争いを制した。地力はあるので、今後の成長に期待したい。

・ 2 クイーンズウォーク・・・スタート時の発馬がよかった。これを生かして道中は先団。その後もしぶといレース内容で、もうちょっとのところで3着に入れるところだった。

・18 ランスオブクイーン ・・・逃げるヴィントシュティレを終始マーク。直線坂上手前で先頭に立つと、その後もしぶとい競走を見せた。
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