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第76回桜花賞回顧

2016-04-11 18:12:24 | 大レース回顧集
関連記事:4/10 阪神・桜花賞


【桜花賞】ジュエラー2センチ差桜冠!輝く末脚、直線16頭ゴボウ抜き ― スポニチ Sponichi Annex 競馬

その差、わずか2センチ――。牝馬クラシック第1弾の第76回桜花賞が10日に阪神競馬場で争われ、3番人気のジュエラーがゴール寸前でシンハライトを鼻差捉えて、G1初制覇を飾った。鞍上のM・デムーロ、藤岡健一師ともに思い入れの強い桜花賞を勝ち、歓喜の輪が広がった。次はオークス(5月22日、東京)で2冠制覇を目指す。圧倒的1番人気に支持されたメジャーエンブレムはスムーズさを欠く競馬で4着に沈んだ。

 ミルコ・デムーロの雄叫びがこだました。厩舎スタッフから「勝った!」と告げられた検量室前だ。JRA移籍2年目、日本人よりも日本人の心を持つ名手は「一番勝ちたいレース」と言い続けていた桜花賞を制し、喜びに打ち震えた。

 「初めて日本に来た時に桜花賞を見て、桜の咲く中で凄くきれいなレースだと思ったんだ。3年前に(弟の)クリスチャンが勝って、自分は2着。勝ちたい気持ちはさらに強くなっていた。とても気持ちいいよ」

 1番人気メジャーエンブレム、そして前走で敗れたシンハライトをライバルと意識しつつ、ジュエラーの競馬に徹した。いつものように発馬は遅かったが、焦ることはない。4角を後方2番手で通過。強敵2頭は3~4馬身前にいても、ミルコの手は動かない。ラスト300メートルでようやくスパート。仕掛けを遅らせた分だけ伸びる、伸びる。残り100メートルを切って、前に残すはシンハライトのみ。じわじわと差を詰めて、最後はまさに首の上げ下げ。ターフビジョンは、ラスト1完歩でシンハライトを約2センチだけ捉えたジュエラーの姿を映していた。

 「瞬発力が武器の馬だから、ダッシュせず、ゆっくり上がっていきました。直線ではメジャーが見えなくて、謙ちゃん(池添)の馬が怖かったけど、ジュエラーは凄く伸びてくれた。ゴールの瞬間は勝ったかどうか、分からなかったです」

 この日は次女レティツィアちゃんの6歳の誕生日。「いい誕生日にできたね」と喜びながら、もう一つ勝利を報告したい“ファミリー”の存在を明かした。ジュエラーの父ヴィクトワールピサ、さらにその父ネオユニヴァースはいずれもミルコ自身がG1制覇に導いたかつてのパートナーだ。「ネオもヴィクトワールも僕の家族。この血統で勝てて本当にうれしいよ」と無邪気な笑顔を見せた。

 ワンカラットなどの兄姉を手掛けてきたゆかりの血統でのG1制覇に藤岡師の喜びも大きい。涙をこらえながら、「僕は阪神競馬場で生まれ育ったからね。唯一のクラシックの桜花賞はどうしても勝ちたかった。(04年に)アズマサンダースで2着だったからなおさらだよ」と感動を口にした。

 今後は在厩で調整して、2冠制覇へ。「距離は長くなっても大丈夫。名牝の道を歩ませたい」と指揮官。桜の冠を手にしたジュエラーの輝きは、ますます増していく。

 ◆ジュエラー 父ヴィクトワールピサ 母バルドウィナ(母の父ピストルブルー)牝3歳 栗東・藤岡厩舎所属 馬主・青山洋一氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績4戦2勝 総獲得賞金1億5510万1000円。




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2016年04月10日 JRA土日のおさらい/赤岡騎手3000勝☆(場立ちの予想屋「大黒社」です!)

◎「メジャーエンブレム」
○「ジュエラー」
▲「シンハライト」
△「アットザシーサイド」

最終的には4頭に絞ったのですが、やっぱり「メジャーエンブレム」を本命視だったので、馬券は撃沈でした。

「メジャーエンブレム」はスタートが悪かったし、直線も「ラベンダーヴァレイ」にフタをされながらも、どうにか狭いところを抜け出したと思った時は、外の「シンハライト」と「アットザシーサイド」の勢いが上でした。

それでもまだ阪神の直線は長くて、さらに外から猛然と追い込んで来た「ジュエラー」がハナ差だけ交わして優勝。前走のお返しをした感。



【桜花賞】デムーロ悲願成就!ジュエラー桜の女王に(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

サンケイスポーツ 4月10日(日)15時46分配信

4月10日の阪神11R第76回桜花賞(3歳オープン、牝馬、芝1600メートル)は、ミルコ・デムーロ騎手騎乗の3番人気ジュエラー(栗東・藤岡健一厩舎)がシンハライトとの叩き合いをハナ差制して優勝。タイムは1分33秒4(良)。

 先手を取ったのはカトルラポール。単勝1.5倍と断然の一番人気に推されたメジャーエンブレムは前から5番手を進む。2番人気のシンハライトは中団、3番人気ジュエラーは後方から2頭目につけた。ペースは平均。直線で、やや窮屈になった馬群をこじ開けてメジャーエンブレムが一旦は抜け出したが、その外からシンハライトとアットザシーサイドがそれをかわし、さらに外からジュエラーが一完歩ごとに差を詰めてくる。ゴール前は内にシンハライト、外にジュエラーの叩き合いで、まるでチューリップ賞のリプレイ。さあ、どっちだ?

 検量室前に引き揚げてきた両馬の鞍上も勝負の趨勢の判断がつきかねている表情。と、関係者の耳打ちにミルコ・デムーロ騎手が歓喜の雄たけびを上げ、馬上で喜びにうちふるえる。トライアルのチューリップ賞とは逆の結果になり、ハナ差でジュエラーが桜の女王の座についた。

 3着には6番人気のアットザシーサイド。断然人気のメジャーエンブレムは4着に敗れた。

 ミルコ・デムーロ騎手はいつになく興奮した口調。「きょうはすごく落ち着いていた。はじめ乗ったときは引っ掛かった。次に乗ったときは少しおとなしくなっていた。スタートはゆっくり。瞬発力の馬だから、少しずつゆっくり行かせた。ケンイチの馬、強いですネ(池添謙一騎乗のシンハライト)。メジャーエンブレム、あれももちろん強いですけど、でも見えなかった」とレースをふり返った。「すごく賢くて瞬発力がある。ヴィクトワールピサの子で勝ててうれしい」。ジュエラーは自身がコンビを組んでドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサの娘だけに喜びもひとしおだ。

 ミルコ・デムーロ騎手は桜花賞9度目の挑戦でV。3年前には2着(勝ったのは実弟のクリスチャン・デムーロ騎乗のアユサン)だったこともあり、「すごく勝ちたいレース」と常々語っていた。「きょうは一番下の娘の誕生日なんです。いい誕生日になりました」。なるほど、歓喜の雄たけびの一番の理由はこれだったのかもしれない。

 「次もがんばります」。牝馬2冠目のオークスでは桜の女王として挑戦を受ける立場になる。

 ジュエラーは、父ヴィクトワールピサ、母バルドウィナ、母の父ピストレブルーという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、青山洋一氏の所有馬。通算成績は4戦2勝。初重賞制覇。ミルコ・デムーロ騎手、藤岡健一調教師はともに桜花賞は初優勝。



2016年4月10日(日) 2回阪神6日 11R 第76回 桜花賞(GI)

1 7 13 ジュエラー 牝3 55.0 M.デムーロ 1:33.4   33.0 494 -4 藤岡健一 3
2 6 12 シンハライト 牝3 55.0 池添謙一 1:33.4 ハナ 33.7 426 -4 石坂正 2
3 5 10 アットザシーサイド 牝3 55.0 福永祐一 1:33.7 1 3/4 33.9 430 -10 浅見秀一 6
4 3 5 メジャーエンブレム 牝3 55.0 C.ルメール 1:33.8 1/2 34.2 502 +4 田村康仁 1
5 8 17 アドマイヤリード 牝3 55.0 藤岡康太 1:33.9 1/2 33.2 412 0 須貝尚介 13
6 7 15 ラベンダーヴァレイ 牝3 55.0 戸崎圭太 1:34.1 1 1/4 34.7 428 -2 藤原英昭 5
7 6 11 レッドアヴァンセ 牝3 55.0 武豊 1:34.3 1 1/4 34.2 430 +2 音無秀孝 4
8 1 2 ブランボヌール 牝3 55.0 三浦皇成 1:34.3 クビ 34.4 422 -8 中竹和也 10
9 3 6 ビービーバーレル 牝3 55.0 石橋脩 1:34.4 3/4 34.7 480 +2 中舘英二 12
10 4 7 デンコウアンジュ 牝3 55.0 川田将雅 1:34.4 クビ 34.2 442 -8 荒川義之 7
11 2 3 メイショウスイヅキ 牝3 55.0 松山弘平 1:34.6 1 1/4 34.6 446 +4 本田優 14
12 8 16 ウインファビラス 牝3 55.0 松岡正海 1:34.7 1/2 35.5 442 -2 畠山吉宏 9
13 1 1 キャンディバローズ 牝3 55.0 菱田裕二 1:34.7 クビ 34.7 408 +2 矢作芳人 11
14 7 14 カトルラポール 牝3 55.0 秋山真一郎 1:35.1 2 1/2 36.0 458 -4 浅野洋一郎 17
15 5 9 マル外ジープルメリア 牝3 55.0 松田大作 1:35.2 クビ 35.9 442 -8 南井克巳 16
16 8 18 メイショウバーズ 牝3 55.0 古川吉洋 1:35.2 ハナ 36.1 442 +4 本田優 18
17 2 4 ソルヴェイグ 牝3 55.0 蛯名正義 1:35.4 1 1/4 35.7 460 0 鮫島一歩 8
18 4 8 アッラサルーテ 牝3 55.0 和田竜二 1:35.5 クビ 36.2 456 -10 手塚貴久 15


コーナー通過順位
1コーナー
2コーナー
3コーナー (*14,18)(8,16)(9,15)5(6,12)(4,10)2(1,3)11(7,13)-17
4コーナー (*14,18)16(8,9,15)5(4,6,12)10(1,2,3)(7,11)13,17

ラップタイム
200m 400m 600m 800m 1000m 1200m 1400m 1600m
12.4 10.7 11.7 12.3 12.0 11.4 11.3 11.6
12.4 23.1 34.8 47.1 59.1 70.5 81.8 93.4

単勝 13 500円 3番人気
複勝 13 240円 2番人気 12 260円 3番人気 10 810円 6番人気
枠連 6-7 730円 3番人気
馬連 12-13 960円 3番人気
ワイド 10-12 1,430円 14番人気 10-13 1,320円 13番人気 12-13 320円 3番人気
馬単 13-12 1,950円 5番人気
3連複 10-12-13 5,650円 16番人気
3連単 13-12-10 20,330円 43番人気


・13 ジュエラー 鞍上がうまく乗った。上がりもメンバー中最速を記録。チューリップ賞ではシンハライトにわずかに屈したが、本番では逆にわずかながらも制した勝負根性はなかなかのもの。一昨年のハープスターを彷彿とさせる切れ脚は、牡馬の中に入っても見劣りしまい。もっとも、距離が延びるオークスについては未知数で、かつ展開に注文もつくだろうが、ここでも勝ち負けできるのではないか。

・12 シンハライト 道中の位置取りは予定通りだっただろう。メジャーエンブレムと3~4角付近で並んだとなれば、この時点で勝利は見えたも同然だっただろう。直線で凄い脚を披露したジュエラーと並んだところがゴールだった。着差は長い写真判定を要したが、惜しくも2着。しかし、内容的には勝ち馬と遜色はない。オークスでの逆転は十分可能だ。

・10 アットザシーサイド 中団をキープし、直線でもこの馬なりにしっかりと伸び、メジャーエンブレムに先着した点は今後につながるだろう。

・5 メジャーエンブレム 初手から中途半端だった。前へ行くわけでもなく、しかも勝負所で下がってしまうというミスもあった上に、直線で窮屈になるという最悪の展開。これでは勝負にならない。桜花賞はこの馬本来の能力を発揮できないまま終わったと見るのが筋。基本的には逃げ馬だが、クイーンカップを見る限り、東京の馬場のほうが合っているみたいだ。オークスでの捲土重来に期待。

・17 アドマイヤリード 最後方から鋭く追い込んだ。健闘した。

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