カネボウの伊藤淳二・元社長(2004年5月撮影)©読売新聞
元鐘紡社長の伊藤淳二さん死去、99歳…日本航空会長務め「沈まぬ太陽」のモデルとされる 読売新聞 2024/04/17 00:13
鐘紡(のちカネボウ、現クラシエ)社長や日本航空会長などを務めた伊藤淳二(いとう・じゅんじ)氏が、2021年12月に死去していたことがわかった。99歳だった。
1948年に鐘淵紡績(のち鐘紡)に入社し、68年に45歳の若さで社長に就任した。事業を多角化するペンタゴン(五角形)経営を進め、非繊維事業の礎を築いた。84~92年に会長。
85年、中曽根内閣による日航の民営化方針を受けて副会長に就任。86~87年、日航機事故の影響で経営立て直しが求められる難しい局面で会長を務めた。山崎豊子氏の小説「沈まぬ太陽」に登場する航空会社会長のモデルとされる。