映画と本の『たんぽぽ館』

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ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

2012年06月28日 | 映画(さ行)
今度のイングリッシュは、手強い。ドジだけど。



                 * * * * * * * * * 

ローワン・アトキンソンの、“ジョニー・イングリッシュ”シリーズ第2弾です。


英国諜報機関“MI:7”の諜報員ジョニー・イングリッシュは、
仕事でヘマをおかし、チベットの僧院で修行を積んでいる、
というところから始まります。
この修業姿はなかなか精悍ではありませんか。

スタイリッシュなタイトルにニンマリさせられて、
さて、始まり始まり~。
諜報部に英中首相会談に出席予定の中国首相を暗殺する動きが報告されます。
イングリッシュはチベットから呼び戻され、暗殺計画阻止の命令が下される!




イングリッシュの助手となるのはタッカーという新米青年。
前回もそうでしたが、こんなヤツの指導を受けて大丈夫なのか~?と思ってしまいますが、
なぜか、学ぶべきところは学び、反面教師とすべきところはする。
まともに成長していくところが奇跡ですよねー。
しかし、さすがチベットの修行は無駄ではない。
部分的?にはカッコイイところもありまする。
イングリッシュがビルの屋上に敵を追い詰めれば、
敵はビルの工事で組んだ足場を伝って地上へ降り始める。
イングリッシュは、のんびりエレベーターに乗って、地上で彼と出会う・・・。
いかにも、多くのアクション映画を逆手に取っていますよね。
今作では、イングリッシュが二重スパイの汚名を着せられ、
追われる身になったりもします。
彼が二重スパイだなどという複雑な任務を遂行できるとは、
とても思えないでしょうが。
超高速の車椅子でのカーチェイス。
いいんじゃないでしょうか。



そして何度も登場する、中国人殺人オバサンもなんとも可笑しくて、
このオバサンにはイングリッシュはドジの上塗りをさせられるばかり。
サスペンスと脱力の微妙な配分に、堪能しました。
こんな人物がスパイでも通用する社会というのは
案外平和で、良いのじゃないでしょうか。



ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [DVD]
ローワン・アトキンソン,ジリアン・アンダーソン,ドミニク・ウェスト,ロザムンド・パイク
ジェネオン・ユニバーサル


「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」
2011年/イギリス/101分
監督:オリバー・パーカー
出演:ローワン・アトキンソン、ジリアン・アンダーソン、ドミニク・ウエスト、ロザムンド・パイク、ダニエル・カルーヤ



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