狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「民主党の沖縄政策」 沖縄を中国に売ります!

2007-01-09 07:19:55 | 県知事選

当日記を開設したのが去年の2月21日なので未だ1年に満たない。

それで一昨年は専ら友人仲間のプライベイト・サイトに投稿して暇つぶしをしていた。

一昨年の夏、「民主党の沖縄政策」がブログの話題になった。

だが、沖縄県民はこれについては殆ど無関心か、或いは全く知らない人が多かった。

そこでそれを扱ったブログから拾った記事を件のサイトに投稿した。

2005年9月9日のことである。

以下は筆者の投稿メールとそれに対するメンバーの一人T君とのやり取りの転載です。

                  ◇

 

◆From:   ★狼魔人 <ezaki@n...>
Date:  2005年9月9日(金) 午前8時38分
Subject:  民主党の「沖縄政策」


選挙の争点にはなっていないが、民主党の「沖縄政策」がネット上の議論となっている。
今朝も某ブログで論じられていた。(「アジアの真実」http://blog.livedoor.jp/lancer1/archives/50032281.html)

中には「沖縄県民は一体如何考えているのか」と問う意見もあった。

以下に8月25日掲載の某ブログを貼り付けます。

【以下貼り付け】

・沖縄を日本から切り離して中国へ売り渡します ~正気とは思えない民主党の政策~民主党の沖縄ビジョン民主党の沖縄ビジョン:民主党公式HP

Ⅰ、「沖縄」を考える
 米軍基地を初め軍事基地を減らしていく為の絶え間ない努力を続けながら、基地経済からの脱却方法を探ることが欠かせない。
 かつての環シナ海交易を通じて沖縄は、歴史的に中国本土、朝鮮半島や台湾、さらには東南アジア各地との深いつながりをもってきた。グローバル化が進む今日、東アジアの中心に位置する沖縄の地理的特性等はますますその重要性を高めている。
 こうした自然と風土、歴史と文化の資産を活かし、観光・交流、研究・教育や安全保障等で沖縄があらためて自主自立の新たな道を切り開く事を通じて、沖縄はアジア、そして世界への日本の情報発信や各種貢献を実現する力強い魅力あふれる先端モデル地域になりうると考える。

Ⅱ、私たちの目指す姿勢
 民主党は「自立・独立」「一国二制度」「東アジア」「歴史」「自然」の5つのキーワードが、沖縄の真の自立と発展を実現する為の道しるべになると考えている。つまり、沖縄において「自立・独立」型経済を作り上げるためには、「一国二制度」を取り入れ、「東アジア」の拠点の一つとなるように、沖縄の優位性や独自性のある「歴史」や「自然」を活用することである。そして、これらのキーワードを活用する沖縄を通じて、日本は目指すべき次なる姿を描けると考える。


9)国際機関の誘致
 例えば東アジアの主たる活動地域とする国際機関を沖縄に誘致して、沖縄を東アジア地域に貢献する拠点とすべきである。

10)自然や歴史等、沖縄の独自性を生かした交流促進に資する複合型観光・リゾート産業
 アジアからの外国人を含む国際型観光地及び長期滞在中心の観光地への転換を図り、各種コンペンションなどを通して観光客のみならずビジネスマンや学生等も含め幅広い年齢層が訪れる「3千万人ステイ構想」の実現に取り組む。

15)ビザの免除、キャンペーンの実施などによる東アジアとの人的交流の促進

16)東アジアのエネルギー・センター
  沖縄の既存の原油備蓄能力を活かす

17)全県自由貿易地域構想
 香港、上海、台湾、釜山などの東アジア各地との経済交流拠点とする。

21)地域通貨の発行

25)本土との間に時差を設定

26)語学教育
 中国語などの学習を含め、沖縄の「マルチバイリンガル化」を促進する。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用ここまで

 自主自立? 一国二制度? ビザ免除? 備蓄原油をアジアへ放出? 中国・韓国との交流拠点? 地域通貨? 日本と時差? 中国語教育?

 読んでいて寒気のするような文章でした。一体この党は何を考えているのでしょうか。はっきり言って正気の沙汰とは思えません。 前半の文章は省略しましたが、必死に在日米軍からの脱却を唱えています。その後で日本から沖縄を独立させるかのような様々な内容を打ち出し、随所に「東アジアの」という言葉が頻繁に登場しています。この何度となく出てくる「東アジア」とは体の良い言葉ですが、言いたいことは”中国”ではないのですか?
 私には「沖縄を米軍から脱却させて、次に日本からも脱却させ、そして中国を迎え入れる」と読めるのですが間違いでしょうか。

そういえば8月1日にこんなニュースもありました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
沖縄の日本帰属に疑義=戦後の返還、根拠欠く-中国誌:時事(8/1)

 中国の国際問題専門誌・世界知識の最新号は、沖縄の日本帰属をめぐる歴史的経緯を紹介した専門家の論文を掲載。この中で、「戦後の日本による米国からの琉球接収は国際法上の根拠を欠き、その地位は未確定のままだ」と主張した。
 中国のメディアに沖縄の日本帰属に疑問を呈する論文が登場するのは異例。中国は沖縄県尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権などを日本と争っている。日本側主張の基礎となる沖縄の帰属についても問題点を指摘し、日本側を揺さぶることが狙いとみられる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用ここまで
 
 あまりに馬鹿馬鹿しすぎる3流ニュースだと思い、このBlogで取り上げる気にもならなかったのですが、まさか日本国内の第二政党からこんな政策が飛び出すとは思ってもいませんでした。

 第二次大戦後に他国へ何度となく軍事侵攻した実績を持ち、さらに日本には並々ならぬ敵対心を持ち、核ミサイルの照準を合わせ、領海を侵犯し、ガス田を盗掘し、尖閣諸島の侵略、台湾侵攻を目論む中国を目の前に、よくぞこんな政策を堂々と公表できたものだと感心すらしてしまいます。

 再三になりますが、絶対にこの党に政権を取らすべきではありません。
【貼り付け終了】

                   ◇                

◆From:   T
Date:  2005年9月9日(金) 午前10時25分
Subject:  RE: [MACS] 民主党の「沖縄政策」

狼魔人さんへ

今朝のメールには肝っ玉が飛び出るのではないかと思えるほどのショックを受けました。

そして民主党のHPの沖縄政策を開き「民主党は「自立・独立」「一国二制度」・・・」の政策方針をみるにつけ、

誤解をされても無理もないような文脈に至っては、沖縄の民は流浪の民に成果て、行き着く所は中国に“中国復帰”させてくれと

再び哀願する民に導くに十分な施策と思われても仕方ないことで、言葉に尽くしがたいほど無責任で失礼な烏合の衆と思います。

 また、個別の施策は沖縄県があげてきた、施策の引用が多いことからみて、これは、沖縄出身の党員がこのように思っていると思われても不思議ではありません。しかし日頃思うに、ややもすれば、沖縄は箱物施策で塗り踏み固められた経験しかなく、県民自ら、それらの箱物並びにインフラ環境を使い発展させる試みもないままに、次の箱物を物乞いしてきて今に至っているのではと想えるのです

 沖縄の姿は、他府県から同情を受けるのではなく、お願いし感謝される沖縄県に変わる努力が必要と考えます。

情報の発信基地としてどのような形にすれば、国民全体へ貢献することになるのか等、被害意識の民から国・世界に貢献する民に意識を変えなくてはならないと考えるのです。

 今回、また将来にわたって、烏合の衆である民主党を支持することはなく、むしろこのような無責任なことしか言えない団体を存在させてはならないものと思います。

 今朝のメールを読んで、なれば、我々はどのような対抗沖縄施策があるのかについて、ここ数年の沖縄施策を振り返ってみて考えたいと思います。

特に通信インフラの現状について私なりに分析してみたいと思うようになりました。

Tより

                    ◇

◆From:   ★狼魔人
Date:  2005年9月9日(金) 午後6時28分
Subject:  Re: [MACS] 民主党の「沖縄政策」

 T君へ

久々の投稿に拍手!

眠れる獅子が遂に立ち上がったのか。

沖縄の民意を一握りの沖縄インテリの意のままにしてはいけない。

彼らは数は一握りだがマスコミを押さえ、教育界を牛耳り更に学会まで操る。

恰も中国に媚びる属国の如く。

大多数の声無き声はその行き場を失い、その民意を表す場さえ無い。



沖縄県民のアイデンティティーは波に漂う木の葉の如し。

既にその羅針盤を何処かへ置き忘れた難破船のように。

今こそ獅子は咆哮し良識ある民意を高らかに宣言すべし!

中国皇帝への★「三跪九叩頭」は「首里城祭り」だけで充分だ。

(★さんききゅうこうとう・中国の皇帝に拝謁する時臣下の礼を示す為三度ひざまずき九回頭を床につけること。最も屈辱的拝礼)


この件に関連して8月3日に「愈々開始!中国との沖縄争奪戦」というタイトルで投稿した。(添付参照)

だがメンバー諸君の反応は全く無く結局腰砕けに終わった。

この問題には沖縄県人は無関心過ぎる。

常日頃感じている事だが沖縄のマスコミは新報、タイムスを始め四つのテレビも羅針盤が狂っている。

更に悪い事に教職員組合、弁護士会、大学教師、作家等と所謂インテリと称する連中は新聞と結託して中国のご機嫌取りばかりしている。

無論近隣諸国と仲よくするのはいい事に違いない。

これに異論を挟むものはいない。

だが、沖縄の言論は中国にとって誤解される。

彼らは沖縄を「日本帝国に植民地化され搾取された被抑圧民族」ととらえる。

そして「反日」のあまりに「離日」を望んでいる捉える。

少なくとも毎日の沖縄の新聞の論調を見るとそう取れる。

中国は情報先進国だ。 マスコミ論調は最優先チェック事項だ。

以前に琉球歴史の講座を受けた話をした。

講師が語る歴史の根底に流れる「反日」「媚中」の態度が興味深かった。

琉球大学教授のその講師の話に80人余の聴衆は感心して頷いていた。
 
「尖閣列島は勿論中国に属する」と言う講師の意見に満場が納得の頷きを見せた。

一瞬ここはどこかと思った。 

中国の1地方にいるような錯覚を覚えた。

その講師は「中国に行けば自分たちは東大の教授達よりも丁寧に接遇される」と自慢気に話した。

連続6回にわたった同講師の講演は終始その軸足を日本ではなく中国に置いているの聞いて沖縄の学者の特殊性を感じた。

この問題を偏向マスコミと一握りのインテリどもにまかしておくと取り返しの付かない事になる。

今まで色んなテーマで投稿してきたが殆どはこの問題即ち「沖縄のアイデンティティー」に突き当たる。

取りあえず「琉球新報」と「沖縄タイムス」の最近のコラムを貼り付ける。

アイデンティティーを見失った羅針盤無き地元2紙の媚中的論調が垣間見れる。


【貼り付け】
◆『琉球新報』金口木舌17-8-31

 2年前の春、伝統的風習などが残り、最も韓国的といわれる朝鮮半島南部の全羅南道にある「民俗村」を訪ねた時の話だ
▼文禄・慶長の役(1590年代)のころ、何度も倭寇(わこう)に襲撃された所だった。韓国の人にとっては伝統的な生活風習などを体験する場であるとともに「反日教育」の場でもあった
▼そこで学生数人に囲まれ、日本人としての歴史観を問われる事態になった。ガイドを挟んでのやりとりで「論争するほどの深い知識はない。だからいま学んでいるのだ」と説明した
▼しかし、彼らは納得せず、質問を続けた。ガイドが通訳してくれた言葉の中で「沖縄」の単語が出た途端、「沖縄と日本は違う。沖縄は同じ境遇に遭った仲間」と、態度は拍子抜けするほど変わった
▼日韓間の外交は現在、過去の歴史認識などで冷え込んだままだが、民間交流は確実に進んでいる。アシアナ航空の那覇-ソウル線が23日から1便増の週4便となった。将来は連日就航も視野に入れているという
▼論争を挑んできた学生の意見をそのまま受け入れることは難しいが、友好的な視点で沖縄を見ているのは確かだろう。沖縄側がその立場を生かし、双方がわだかまりを持ち続けている日韓の懸け橋になるための知恵を絞ってもいいと思う。

 

◆『沖縄タイムス』大弦小弦 (2005年8月8日 朝刊 1面)

 やんばるへ出かけたついでに、名護の湖辺底の港を訪ねてみた。高速道路の許田IC近く、周辺の木立や砂浜が昔の琉球の面影を残しているようで、味わいのある景観だ。琉球国時代は、薩摩への上納米を集積する四津口(港)の一つだったという。
 この港から、一八七六年十二月十日に琉球から中国へ最初の政治亡命となる幸地朝常、林世功、蔡大鼎一行が出航した。その馬艦船には国王尚泰の密書を携えた幸地、通訳や医師、身の回りの世話をする者らおよそ四十人が乗っていた。

 琉球と明治政府のせめぎ合いは、彼らの主体的な活動で清を巻き込んだ琉球の主権問題として拡大していく。その中で、琉球を二分し日清が分割所有するとの案を日清間で合意。その渦中の八〇年、林世功は抗議の自殺をしている。

 つい最近、北京大学の徐勇教授が★「沖縄が日本の領土になったのは琉球王国に対する侵略の結果であり、第二次世界大戦後の米国からの返還も国際法上の根拠を欠き『主権の帰属は未確定』」との論文を発表した。

 共同通信が北京発で伝えた(二日付朝刊)。表面から消えたかに見えた琉球問題が、再び話題になり始めている。二十世紀もカイロ宣言からポツダム宣言、さらにサンフランシスコ平和条約と沖縄の位置は大きな課題とセットで動いた。

 歴史の節目で翻弄されるのか、それとも自らかじを取るか。主体的なら、選択肢があることを歴史は教える。(後田多敦)
【貼り付け終了】


以下は以前に投稿した関連話題の貼り付けです。


【貼り付け】
2005年8月3日(水) 午後2時04分
Subject: 愈々開始!中国との沖縄争奪戦

台湾は勿論、尖閣列島も中国のモノ!

そして、遂に言ってきました「沖縄も中国のモノ!」と。

日本のように政府見解とは関係なく、色んな議論が右に左に飛び交う「言論の自由」の国ではなく、共産党一党独裁の中国では専門誌に載った学者の意見だと言っても党そして国の見解であるというのが要注意。

(以下貼り付け)

沖縄の日本帰属に疑義=戦後の返還、根拠欠く-中国誌

【北京1日時事】中国の国際問題専門誌・世界知識の最新号は、沖縄の日本帰属をめぐる歴史的経緯を紹介した専門家の論文を掲載。この中で、「戦後の日本による米国からの琉球接収は国際法上の根拠を欠き、その地位は未確定のままだ」と主張した。
 中国のメディアに沖縄の日本帰属に疑問を呈する論文が登場するのは異例。中国は沖縄県尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権などを日本と争っている。日本側主張の基礎となる沖縄の帰属についても問題点を指摘し、日本側を揺さぶることが狙いとみられる。 
(時事通信) - 8月1日19時1分更新

 

【附記】

◆一国二制度を論議 全国集会「おきなわ自治研」 (琉球新報 06/10/27) [2006-10-30 15:44 by sakura4987
 

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