母が新しい夏掛け布団が買いたいというので買いにニトリに行った。
夏掛け布団…私は別にそんなに悩むようなものではないと思っていた。
しかしニトリの売り場にはいろんな種類の夏掛け布団が置いてあったのだった。
中が綿の物、ポリエステルの物、羽毛の物。
しかもそれらが「普通の物」「冷たく感じるもの」「強く冷たさを感じるもの」など
細分化されている。
そして色柄も数種類取り揃えられていた。
すべて値段は安く、家で洗えるという優劣つけがたい優れもの。
母は選んでカゴに入れては「やっぱりこっちか」と何度も取り換えて、ようやく決めたのは
最初思い描いていたのとは全く違う薄掛けだった。
昔はスーパーや布団屋さんで値段が高いか安いかくらいで選んでいたのだ。
選択肢が豊富になったのはありがたいけど、そんなことで思い悩みたくもないとも言える。
便利さを追求した先には一体何があるんだろうと不安になったりもして。
