ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

human skills

2021-08-24 00:12:02 | 教室
受験生である私の生徒R君。彼のお姉ちゃんはとにかく勉強ができる子で有名だった。
そしてちょっとびっくりするような高校に合格してしまった。
それも一般入試だったというので驚いていたら、
「推薦でもいけたかもね、中三の二学期の成績オール5だったから」と言うのでさらにビックリ。
世の中にオール5取る子っていたんだ。実在したんだー。
でも勉強はともかく他の体育とか図工、音楽も取るってどういうこと?
まあ部活で陸上部だったから体育はわかるけど、音楽はあっと言う間にピアノはやめたので
純粋にテストとか実技試験の成績?
そしたらR君が「先生との距離感が絶妙なんだよ」って。
ふうむ、なるほど、なるほど。
姉弟共々、かなり賢くて大人な考え方ができるというわけだ。

そのお姉ちゃんの学年に私の生徒であったKちゃんがいた。
Kちゃんは合唱コンクールから校歌、あらゆる伴奏を弾かされたのに
いつも音楽の先生に怒られていて、テストだって悪くないのに成績は3を付けられていた。
こんなに受験期の彼女の勉強時間を削ってまで練習して尽くしたのに
それはないだろうと彼女も私も思った。
多分先生はKちゃんのキャピキャピした感じがお気に召さなかったんだろうと
勝手に推察していたが、一クラスに何人と決められた5を
特別に出来る子に配布するための犠牲になったのかと今知った。

結局は人間関係なのか。
そういった機微をいち早く察知して動ける子が一番得をするのだな。
子供のままではいられない。
でもR君は「姉ちゃんがああだったからお前もみたいな先生からの過度の期待がつらい」とのこと。
先生の方こそ大人になってくれ。