love

神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私777>日々の生活の様子、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

悪の教典~~~(読書感想文)

2015-02-07 | 本と雑誌

悪の教典」~~「貴志 祐介」著

以外にも以外にも~~~~~、一気に読んでしまいました!
「貴志 祐介」さんの本は「二度と読むまい」と思っていたのに・・・(苦笑)。

以前、貴志さんの本を読んで、途中で「シマッタ!」と、後悔しつつも最後まで読ませられてしまって、「あれれれ・・・」という経験がある貴志さんの本・・・(笑)。
ホラー小説のように気持ちが悪いという印象が残っています。


でも愚息②が買ったらしく本棚にあったので、手にとってしまいました。



とある私立高校の英語教師として、生徒やPTAに絶大な人気のある主人公・・・という設定が最初に分かる文章に、なぜか親しみを感じて読み始めました(笑)。
全体に読みやすく、展開もスピーディであきない。次に何が起こるのか・・・、どんな結末になるのか・・・、どんどん引き込まれて興味が尽きず、一気に読めてしまいました。

内容的には、考えていたホラーではありませんでしたが、それ以上に気味悪く恐ろしいサイコホラー!
読んでいる間中、「氷の刃」という表現がピッタリな冷たいするどいものを身体の回りに突きつけられているおかしな感覚を持ちます・・・。
ちょっとでも身じろぎしたら、その刃が身体に突き刺さる感じ・・・正座して肩に力を入れて読んでいました・・ので、疲れました~~~!!(苦笑)。


この本の中で気になった言葉・・・「共感能力」・・・。
主人公は生まれながらにして「相手の気持ちに共感する」ということができない人間だったのです。
非常に高いIQを持っていながら、共感性の欠如ゆえに「邪魔者は排除する」・・・、
「学校」という、世間から見ると「守られた空間」の中での事件・・・、


今、多くの学校で問題になっている「いじめ」・・・、
この本の内容とは形は違っても、心理的に何か繋がっているような気がしました。