あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

都合(つごう)のいい読書術

2017-09-02 18:12:05 | 

  『バカになるほど、本を読め!』(神田昌典著、PHP研究所、本体価格1,300円)を以前読み、このブログでも紹介しました。

 http://blog.goo.ne.jp/idomori28/s/%E7%A5%9E%E7%94%B0%E6%98%8C%E5%85%B8

  今回、【新書版】バカになるほど、本を読め!として、本書が刊行されたので早速読みました。デジタルが進み、リアルな本を読むことは時代遅れになるのではなく、これからのAI時代には読書をし、社会の課題を解決する価値創造のための読書をしていくことの重要性を訴えられています。世の中はどんどん自動化され、その過程はブラックボックス化し、考えることが激減している、つまりは流されている自分が「人間は考える葦である」ためには読書が必要となります。価値創造のための読書とは、素晴らしいアウトプットを提案するためのインプットとしての知識蓄積です。それは、
「イン・フォーメーションからエクス・フォーメーション(自分の内にある認識を外へ形創っていくこと)」
という仕組み作りです。

 また、読書を独りでするのではなく、読書会を開催して、参加しているメンバーから自分とは違う視点の考え方を共有し、知識創造がしやすくなるだけでなく、自分のコミュニティー形成、そして、自分のリーダーシップ育成にまで活用することにまで視野を広げていることを学びました。社会変革、課題解決に本を通して、関心ある人間が集まる読書会は、書店もその場を提供して行っていけば、書店業を通じての地域課題解決書店になり、書店の価値創造に結びつきますね。

『人もお金も動き出す!  都合(つごう)のいい読書術 [新書版]バカになるほど、本を読め!』(神田昌典著、PHPビジネス新書、本体価格870円)

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バカになるほど、本を読め!

2016-06-29 16:03:49 | 

 既成概念にとらわれない発想ができたり、失敗するはずだと思われても果敢に挑戦する人が本書でのバカの定義です。すなわち、世の同調圧力を全く意に介さず、自分の志や理念に基づいて成功するまでやり続ける人は誰も教えてくれない領域に足を踏み込んでいるので、本を読まなざるをおえません。そして、このような人こそが「価値創造」できる人でしょう。人工知能が発達する段階に入り、創造力が人の真価の物差しになるはずです。だからこそ、

読書

は欠かせない。

 価値創造のための読書では、インプットだけでなく、アウトプットが必須になり、自分の思考を通し、価値を付加して表現することが大切です。

 また、もう一つ提案されているのが、異なる考え方の人同士が話し合う「読書会」を開催することです。同じ本を読むことによって、コミュニティを形成し、議論を博し、共感を得れれば、行動に移していく。特に、社会問題、環境問題、まちづくりに関して、読書会を通してアクション落とし込む現実が広がっています。

 読書の大切さにばかりに焦点が集まっていましたが、読書後の範疇、問題解決のための読書に触れ、新しい視点が生まれました。

『バカになるほど、本を読め!』(神田昌典著、PHP研究所、本体価格1,300円)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする