今日は第17回大人の板宿塾を開催しました。
今回の講師は初の著者でした。兵庫県立大学名誉教授の
末延 岑生 (すえのぶみねお) 先生
でした。
私は毎日7時過ぎから店先で開梱しています。前を通る人に「おはようございます。」と朝の挨拶運動を一人でやり続けていますが、末延先生も挨拶をしていただける一人です。
「今、本を書いているんやけど、できたら目立つ所にど~んと積んでなぁ。頼むでぇ~!」
最初は氏素性を全く存知あげなかったので、自費出版かなぁと思っていたんですが、平凡社から出版するとお聞きしてびっくりしました。その本とは
『ニホン英語は世界で通じる』 (平凡社新書、定価798円[税込])です。今年7月に刊行されました。
英語教育界でも英米追随が当たり前で、英語はアメリカ人のように話すべしがまかり通っています。しかし、日本人がしゃべるのはニホン英語でしかるべきで、それぞれの国の「なまり英語」は存在します。私もサラリーマン時代に輸出部に所属していましたが、東南アジア英語はなんとか会話が成立しましたが、「インド英語」は皆目聴き取れず終い。
日本に来ている外人が日本語を話す場合、イントネーションや単語が間違っていても、私たちはできるだけ会話が成り立つように聴こうとする姿勢を持ちますし、できるだけ相手に理解してもらえるように丁寧に日本語を話します。会話の相手に合わせて話すことが相互理解につながります。
それが英語になると、相手に合わせなければならないという呪縛に囚われていると先生は断言されています。日本人が英米人にニホン英語を話しても、相手が聴く姿勢さえあれば何ら問題は生じないのに、英米人が話すようにしゃべることがカッコイイという大きな誤りに洗脳されている、特に英語教育に携わる人に多いというから堪りません。
今も英語教育に携わる末延先生の話口調はとても聴きやすく、また面白い! 今日の「大人の板宿塾」は盛り上がりました。
この写真は今日の模様です。