あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

大忙しの一日

2009-07-20 10:40:48 | 板宿プチシネマ

 昨日は大忙しの一日になりました。

 

 まずは、須磨区役所の音頭で企画したいたやにすと主催の『須磨環境塾』は「里山をめぐる冒険」。20ファミリーの参加で、大人20名、子ども23名、いたやにすとのメンバーを含めると75名の参加でした。

 ダイエー板宿店のカルタゴ前で集合し、勝福寺さんの裏から須磨アルプスに登り、板宿八幡さんの方向へ我々の手がける里山へ移動。まずは、六甲砂防事務所の森の世話人事務局の赤木さんの里山のお話を聞いて、草刈をや伐採した木の運搬など、参加者の皆さんに里山活動を実体験していただきました。その後は、子どもたちが森遊びや生物との触れ合い、そして宝さがし(山に生息するキノコの発見大会)をして楽しみました。

 里山活動なんて、きっかけがないとできません。そういう意味では昨日の催しは良かったと思います。

 

 そして、午後9時からは、久しぶりの開催になった「板宿プチシネマ」。昨晩は、大西商店店主の大西さんの推薦「史上最速のインディアン」を観ました。アンソニー・ホプキンズが演じるバートはニュージーランドの68歳。1920年代の、伝説のバイク“インディアン”に改良を重ね、 ライダーの聖地アメリカのボンヌヴィル 塩平原で世界記録に挑戦するノンフィクション。老いても夢を諦めない姿はかっこいい!一途に一つの事象に邁進する男には惚れ惚れします。そして、語る言葉が素敵でした。特に、

 

「危険が人生に味をつける。

 

リスクを恐れてはいかん。

 

それが生きるってことだ。」

 

 昨夜の嵐のような雨と雷のことを忘れて、集中して観れたことは幸せでした。早速、原作本『バート・マンロー - スピードの神に恋した男』を発注しました。

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私は貝になりたい

2009-01-12 10:03:41 | 板宿プチシネマ

  目白押しだった11日のイベントの最後は板宿プチシネマの上映でした。午後9時からとレイトショーにもかかわらず、4名の参加(うち2名は身内)に感謝申し上げます。

  上映したのは『私は貝になりたい』(1959年作品、フランキー堺主演、橋本忍監督)。現在劇場で上映されている、中居正広主演作品とは違って、フランキー堺さんのキャストの方が現実的な感じですね。男前はあの役には合わんように思います。

  さて、冤罪であり、日米の文化意識の違い、また戦争を裁くのが戦勝国という問題の多い内容でした。高知の一理髪店家族は歴史に翻弄され、悲劇を迎えるわけですが、主人公豊松が絞首台に搭乗する際に流れたセリフには感動を呼ぶものでした。

  「ふさえ、賢一さようなら お父さんは二時間ほどしたら遠い遠いとこへ行ってしまいます
 もう一度逢いたい、もういちど暮らしたい・・・・


父さんは生まれ変わっても人間にはなりたくありません、人間なんていやだ。
もし生まれ変わっても牛か馬の方いい
いや牛や馬ならまた人間にひどい目に逢わされる。


どうしても生まれ変わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも・・


そうだ貝がいい

貝だったら深い海の底でへばりついていればいいからなんの心配もありません

深い海の底だったら戦争もない、兵隊に取られることも無い。
ふさえや賢一のこと事を心配することもない
どうしても生まれ変わらなければならないなら、私は貝になりたい・・・・・」

  朝日文庫の『私は貝になりたい』にも手を触れて、平和の大切さを守りたいと思いました。

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鬼畜

2008-11-03 20:46:14 | 板宿プチシネマ

  ハッピーマンデーの前日の日曜日の夜は板宿プチシネマです。昨夜は松本清張原作、野村芳太郎監督、緒形拳主演の「鬼畜」。板宿にある、小料理屋の喜夜味さんのリクエスト。

  「77年公開の、事実を元にした松本清張の原作を監督野村芳太郎、緒形拳主演で送る日本映画史上に残るヒューマンドラマの傑作!」はキツイ内容でした。印刷屋で働く、緒形拳演じる印刷職人のもとに、3人の子供を抱えた女(小川真由美)がやってくる。生活費をせびるためだ。印刷屋の女主人(岩下志麻)は印刷職人の腕を見込み、夫婦関係だった。子供3人を残されたこの夫婦は子供たちを抹殺もしくは置き去りにする。

  クライマックスでは泣けるんですが、親子関係の崩壊した感のある現実に思い悩んでしましました。内容は全く古びてなく、今でも十分に考えさせられる!やはり、子どもには溢れるばかりの愛情をかけなければなりません。それが親に託された使命です。

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次回の予告

2008-10-13 18:54:04 | 板宿プチシネマ

  昨日の板宿プチシネマ『ビルマの竪琴』、よかったですね。やっぱり大画面で見るのは最高です。参加していた、妊婦さんのお腹の中の子どもさんは暴れていたらしい!「戦争反対」の意思表示だったのでしょうね!

  さて、次回の予告。11月2日(日)午後9時より、松本清張原作、野村芳太郎監督、緒形拳主演の『鬼畜』です。「77年公開の、事実を元にした松本清張の原作を監督野村芳太郎、緒形拳主演で送る日本映画史上に残るヒューマンドラマの傑作!」らしい。楽しみです。この『鬼畜』は、板宿にある、小料理屋の喜夜味さんのリクエスト。さぁ、文化の日の前、井戸書店はカルチャーの井戸になる!入場無料、ぜひご参加ください!

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ビルマの竪琴

2008-10-10 19:29:00 | 板宿プチシネマ

  当店の書籍棚は本が載ったまま動きます。それも一人だけの力で。

  2年前の改装ではどうしても床を変えたかったんです。Pタイルではなく、木の床にしたかったんです。そしたら、「床を上げないといけません」と言われました。そこで、「元々の床にレールを敷設して、棚を動かせるようにできます?」と訊いたところ、「できます!」という頼もしいご返事を頂戴しました。日本の本屋の中でレールがあるのはうちだけじゃないかなぁ。

  棚を動かして作ったスペースを活かしたい!ここから生まれたのが「大人の板宿塾」と「板宿プチシネマ」です。特に後者への思い入れは、板宿にあった多くの映画館も皆無となり、少しでもわがスペースがお役にたてれば幸いかなと思い始めました。もちろん、プロジェクターもございます。

  12日(日)午後9時から第5回目のプチシネマを開催します。市川昆監督、中井貴一主演の「ビルマの竪琴」(1985年作品)を上映します。入場無料。座布団、飲み物、おつまみは各自持参でお願いします。映画を観た後には、原作も読んで欲しいですね!竹山道雄著『ビルマの竪琴』(新潮文庫、定価420円)を13日(月)のハッピーマンデーにどうぞ!

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