あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

もぎ塾実況ライブ! できる脳の育て方

2015-08-29 14:51:03 | 

 よりよく生きるために、脳の働きから考察すれば、

うれしい」を表現する脳内物質・ドーパミンを分泌すること

を提唱されています!そして、ドーパミンの分泌の仕組みである

 何かをする→ドーパミンが分泌→その行動が強化される→また、やりたくなる

というサイクルが必要となります。つまり、何かを「新しく挑戦する」ことが大切になります。その挑戦には多くのものがありますが、人間にとってはよりよく生きるためには

「学び」

が最重要な項目となります。これは勉強だけでなく、生きるためには生活や人間関係での学びも含まれます。特に、「どんなに時代が流れても、人間が絶対に使い続ける」言語を学ぶことが必要不可欠です。これに一番の影響を与えるのは、読書になります。

 「本というのは、読んだ本が自分の足の下に積み重なって、その高さの分だけ世界が見える、広い世界が見える」わけですから、インプットの読書を推進せずにどうするのでしょう。読書が習慣付くには、読後に「感動」する作品に出合うことが大切ですが、これは人によって「感動」するものが違うので、この本と指定できません。

 さて、インプットが十分になされば、アウトプットをしたくなるのは、空のコップに水を注ぐと溢れるが如く、「感動」は人に伝達したくなります。「書く」や「話す」アウトプットが強化されると、さらなるインプットをする、このサイクルが回り出すと、ドーパミンがより一層分泌されます。

 ドーパミンの出し方や出せ方は本書に譲りますが、より良い人生を歩むためにも、読書の必要性は求められています。

『もぎ塾実況ライブ! できる脳の育て方』(茂木健一郎著、東京書籍、本体価格1,500円)

 

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無敵の経営

2015-08-26 16:48:46 | 

  「戦わずして人々に好意を持ち、多くの人々の生活に役立つ商品やアイデアで消費者の支持を得る『敵をつくる必要のない無敵』」を目指せ!

とはまさに属人性、つまり輝く人~「無敵な人」~がいる会社にしよう!ということ。競合店と同じものを同じ価格で売っていても、「あなたから買いたい」と思えるには、

 「利よりも信を選ぶと利は信についてきて、いつまでも栄える」

 「動機の純粋性」

 「経営に刀を持ち込まず、『笑顔』と『温かさ』を提供する~人間性を大事にする経営」

 「少し損をする経営が繁栄の法則」

 「成せる善はすべて成せ」

を大切にし、実行していくことを提唱しています。

 そのためには、「敵をつくらない心」を育てることが重要ですが、私にとってこの第2章の内容は頭をポカリと叩かれる思いで読みました。ここが肝だと思いますね。

 「あなたが心に思うことが、あなたの未来です」

 「毎日、口にする言葉と同じことが実現していきます」

 そして、「人間の幸せの上に経済がある」「人の幸せなくして、経済の意味はない」意味での、人間経済学を、人間の1人である私もつくりあげていきたい。

『無敵の経営』(北川八郎著、サンマーク出版、本体価格1,600円)

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日本が世界地図から消滅しないための戦略

2015-08-19 17:15:38 | 

 日本は明治維新より、画一政策を徹底的に行い、国力を伸ばし、戦後も経済大国への道を邁進してきたが、バブル崩壊で一気にその存在感を失いました。そして、日本の抱えている問題は「老人大国」「借金大国」「高額(物価高)大国」の三重苦で、これを克服するには非常に困難を極めるでしょう。つまり、書名の通り、「世界地図から消滅」する道を歩んでいると言っても過言ではないでしょう。 

 しかし、東日本大震災以降、クールジャパンと称して、経済から日本の文化を魅力にする道を辿り、海外の人が日本に憧れる傾向が出てきました。これは「日本の伝統や文化の背景にある精神が評価されて」おり、その根幹は「画一化から多様化」にあると述べられています。神道、多様な自然、四季の巡りなど、間違いなく、日本は多様性に溢れています。

 日本の精神こそがクールであると言われるように、内村鑑三の「代表的日本人」、新渡戸稲造の「武士道」、岡倉天心の「茶の本」など、日本思想を世界に広めていくこと、それも用意周到に行っていくことが日本の問題解決へのベースになるでしょう。

『日本が世界地図から消滅しないための戦略 』(月尾嘉男著、致知出版社、本体価格1,600円)

 

 

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無私の日本人

2015-08-15 14:05:19 | 

  内村鑑三が世界に著した『代表的日本人』。日本人の精神~これこそ「クールジャパン」です~の素晴らしさの水準の高さを改めて感じました。5人の代表的日本人に共通する徳性は「無私」ではないでしょうか。自利よりも他利を考え、行動した姿に感動の念を抱かないことはないでしょう。

 その文脈では本書『無私の日本人』では、歴史の矢面には立たない人物ながら、穀田屋十三郎とその同志、中根東里、大田垣蓮月の生き様は「無私」を貫き、貫いたればこそ、その尖がりが歴史学者・磯田道史先生の目に留まったのでしょう。

 彼ら3者の伝記は本書に譲りますが、あとがきで書かれていた、

「ほんとうに大きな人間というのは、世間的に偉くならずとも金を儲けずとも、ほんの少しでもいい、濁ったものを清らかなほうにかえる浄化の力を宿らせた人である。」

という真理、これが日本人の生きる哲学でしょう。江戸時代の無名の人に教えられていた哲学を再度見直し、子々孫々に伝えていかなければならないと思いました。

『無私の日本人』(磯田道史著、文春文庫、本体価格590円)

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晴れてよし、降ってよし、いまを生きる 京都佛光寺の八行標語

2015-08-07 17:03:00 | 

 宗教の布教活動は色々な形があります。私の通勤道路にも、ある宗派の標語が掲示されており、信号待ちの時には目を留めてしまいます。

 京都の佛光寺(京都市下京区にある真宗佛光寺派の本山)の門前にも、本書の装丁のような標語が1986年から毎月ひとつずつ掲示伝道されています。仏さまの教えをわかり易く伝えるために、30代から60代の男女8人の僧侶が智恵を出しあっています。そして、ここの標語は自由詩の形を取って、どんな年代の人が読んでも納得するもしくはうーんと唸ってしまう名作揃いです。

 たとえば、

『眼前の 小さな しあわせは 見えても 背後の 大きな おかげさまが 見えない』

『因を外に 求める限り 苦悩はなくならない 人間とは 自ら苦悩を 生みだす 生き物』

『別れとは 新たな 出遭いの 交差点 不安を 胸に 一歩 踏み出せ』

のような標語が京都の日常のワンシーンを切り取った写真と共に映し出されています。あなたに響く仏さまの教えを選んでください。きっと心が洗われるはずです。

『晴れてよし、降ってよし、いまを生きる 京都佛光寺の八行標語』(佛光寺著、学研、本体価格1,400円)

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