読書論、読書術に関しては多くの書籍が出版されています。本書はその中でも私の意見とほぼ同じです、電子書籍に関する点以外は。
読書は心や脳へのインプットであり、そのインプットがなければ、心や脳への養分はありません。そのインプット量も月7冊読むだけで現代日本人の上位4%に入ります。それだけで知の世界では優位に立てます。また『「文章力」は絶対不可欠な「仕事力」』である、インターネットの時代では、「たくさん読んで、たくさん書く」しか文章力は鍛えられないという著者の論に大賛成です。インプットをし、アウトプットをしなければ、身体で例えると、便秘の状態。健康には良くないのは間違いありません。SNSやブログで感想を書いて、読者同士でシェアをすると、読書からの人のつながりも芽生えます。
読書術で極めて参考になったのは、 「15-45-90の法則読書術」です。「高い集中力が維持できる限界が15分。普通の集中力が維持できる限界が45分。45分の間、少し休憩をはさめば、90分の集中も可能。」というような集中力を意識した読書は考えたことがありませんでした。これでスキマ時間を意識して、有効な読書タイムを形作りましょう。。
月に7冊読めるように自分の時間を取り戻し、読書を有意義な人生を歩む糧にすることこそ、AI時代を迎える将来への橋渡しです。
『読んだら忘れない読書術』(樺沢紫苑著、サンマーク出版、本体価格1,500円)